2021年12月17日

第47回短歌人ネット歌会作者名発表

第47回短歌人ネット歌会の作者名を発表します。

本日から12月23日(木)まで、各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立ていただければ幸いです。いうなれば感想戦です。

特にまだコメントのない方は、是非一言述べてください。
ご自分の作品にでも他の方の作品にでも構いません。
詠草の有無は関係ありませんし、もちろんここからのご参加も大歓迎です。

皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げていきましょう。
何卒よろしくお願い申し上げます。


1.潮騒のさき 海原と空とけるところにビルが蜃気楼のごと / 楠 歌恋

2.カーテンをそろり引く手に染みついた感触ひかりのそれだ 光の/野崎挽生

3.高砂や当世風にアルフォート帆をあげ夫婦すすめ風受け / 庭 鳥

4.チャンラーン一世像は落語家の林家こん平に似ているらしい / 光本 博

5.芝栗は縄文びとのゆきかえし峠の道に転がりており / 竹田正史

6.こんなにも家族はゐないはず玄関の傘たち折れたりへしやげたり / 肥塚しゅう

7.伝統を幾重も胴に巻き締めて赤い晴れ着は境内を行く / 伊藤まり

8.能面の写真刷られし絵葉書をようやく使う督促のため / 生沼義朗

9.足元の黄葉の風に乗り飛べば金の孔雀の並木路躍る / 瑞坂 菜

10.光秀の思ひはいかに墓石の混じる石垣作りし頃の / 海野 雪

11.ボクシングのような夫との会話にも慣れ珈琲はブラックで飲める / 馬淵のり子

12.虹色のネズミを描けば、はじめから虹色なのかもしれない世界 / 桑原憂太郎

13.地に足がついてないのは苦手です伊丹空港展望デッキ / 吉岡生夫

14.五年経て俺を詠へとこゑ聞こゆあの世に未だ馴染めざりしや / 鎌田章子

15.これまでに消費してきた歯ブラシと同じ数だけついてきた嘘 / 亀尾美香

16.自転車の前かご眠る猫のいる木漏れ日もようしずかな駅舎 / 国東杏蜜

17.ひとり鍋食べつつおもふさよならを言へる別れのふかき幸ひ / 吉浦玲子

18.冬の陽をこころゆくまで浴びてをり二時間遅刻の途上にわれは / 寺阪誠記

19.ガンダーラ美術は西へ東へと売られて人の糧となりゆく / 高田 圭

20.午後6時ぼんやり浮かぶ信号の点滅、少しかかるリバーブ / 高良俊礼

21.悪人のでざる映画をみしのちの空に半月おぼれてゐたり / 弘井文子

22.「水割りをください」という歌い出し『メモリーグラス』の舞台はバーか / 橋小径

23.われのみがアウェイな部屋のアクリル越しに志望動機のダメ出しをきく / 太田青磁

24.月食のライブ配信見いりたり地球脱出したきわれらは / 加藤隆枝


なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッドに直接お願い申し上げます。

12月24日(金)以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにいただければと存じます。
次回第48回歌会は来年2月開催予定です。1月下旬より詠草募集を開始します。

歌会に対する改善案などありましたら、tankajin.eisou@gmail.com
もしくは、ネット歌会詠草一覧の記事コメント欄まで
積極的にお寄せください。できる限り運営に反映させて参ります。

また、昨今の社会情勢によって、全国的に歌会が開催できない状況にあります。
ネット歌会の開催方法や時期などにつきましてもご意見やご助言をいただければと存じます。

次回もたくさんの方々のご参加をお待ちしております。
ではもうしばらくの間、よろしくお願いいたします。
posted by 短歌人会 at 10:00| Comment(0) | 第47回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする