2010年04月25日

第1回ネット歌会詠草一覧

第1回短歌人ネット歌会の詠草一覧を発表します。
詠草を提出された方は、ご自分の詠草に間違いがないかご確認下さい。
なお括弧内はルビとなります。

もし万一ご自分の詠草に誤植あるいは未掲載などがありましたら、
4月5日(月)のAM10:00までに tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp まで
メールでお知らせ下さい。ただし原則、誤植以外の訂正には応じられません。
また締切を過ぎてからの訂正も致しかねます。


1.酔いどれて蜂のムサシは天へ行きしたたか打たれてもどれりと聞く

2.拡声器置きて片手にマイク持ち辻立ちという苦役なす人

3.「ビタミンも採れよ」と肌がシグナルを出している午前七時の憂鬱

4.学校と縁切れてより久しくて「春休み」はただ年度末なり

5.やわらかに蕾ほころぶこの町を独り歩めば風吹きすさぶ

6.理不尽なやつと思えば気になるあいつ いつもの場所にサイケなワゴン(車)

7.ショッピングモールの中の駄菓子屋は親切な郷愁でおなじみ

8.「お空より赤い長靴とんできて」 幼児のはなしあとくちごもる

9.音もなく降る春雨のやさしさに滅菌済みのガーゼをあてる

10.草臥れて溶けだすやうに座りたり雨のにほひのよく咲くさくら

11.パブロフが犬を愛しめあしたには靴下をほしゆふべにたたむ

12.春嵐に根ごと倒るる大銀杏宿りし神はいかが御座(おわ)すか

13.薄暗き犬舎のケージ並びおりブリーダーを呼ぶ ここにはいない

14.三月のブルームーンの射す部屋に老いたる母も華やぎて見ゆ 
   ※blue moon=グレゴリオ暦ひと月の間の二回目の満月。幸運とされる。

15.鶏の鶏冠噴きあぐ髪載せてをんなが来ればキャバクラ嬢と思(おも)ふ
※15番の歌は作者ご本人から詠草取下げのお申し出がありましたので、
削除しました。したがってこの作品につきましては欠番と致します。


16.父われが三千の名を授けたる三千の名のさくら散りかふ

17.三月の雪はビニール傘に向け降りたり実にみだりがわしき

18.指先にあつまる光生きてきた昨日がうまく見えない朝も

19.ミモザ正しくは銀葉アカシアの花房に溺れ窒息す

20.肌衣の古りしにほひは満ちゆきてあはれ過ぎにし日日に流浪す

21.春の泥押し流し行く雪解けの水映したる二羽の白鳥

22.夜通しで二羽のスズメが庭先の梅の枝々息を吹き込む

23.三月の終りを降りる風花にさくらはふたたび眠りのなかへ

24.竹山広九十歳の誕生日を雲南省の河口にをり

25.君からのメール届けばポケットの中にて跳ねる一匹の鮎

26.端役なれどそれなりにおもき言葉あり廻りの道ににほふ木蓮

27.最悪に君が欲しくてたまらない夕暮 桜、咲いてゐるらし

28.絶望の「絶」の字みれば色ありてわが手に残る糸は何色

29.鯖街道そひの猫カフェ「まるまり」に入る猫見ず四月一日

30.三つまで花を抽(ぬ)きだし五つ六つ落葉持ち上ぐせつぶんさうは

31.湯上りの頬をたちまち撫でてゆくアサリが砂を吐くごとき風

32.中吊りに驚かされぬ「BRUTUS」おまへもか吉本隆明(リューメー)特集

33.きちんと育てられたんやねと君は言ふ私の闇に触れてゐるのに

34.大樹から蔓垂れさがり夕映えに見上げておりぬわが絞首刑

35.春の雪掌に溶け逢いに行く明日履く靴を選びかね居り

36.二十五歳の竹山広よ その後のろくじふごねんの一生(ひとよ)をおもふ

詠草は以上です。今回は36首の詠草が寄せられました。
皆さま、ありがとうございました。

なおこの記事にコメントはつけられません。
4月6日(火)以降、それぞれの作品に関するスレッドを公開しますので、
そのスレッドにコメントをお願い申し上げます。

なおこの記事の各作品のオレンジ色になっている箇所をクリックしますと、
それぞれの歌のスレッドが別ウインドウで開きますので、
(リンク先が有効になるのは4月6日火曜日以降です)
そちらからもコメントの書き込みができます。どうぞご活用下さい。

詠草を提出していない方でも、短歌人会のメンバーでしたら
どなたでもコメントできますので、奮ってご参加下さいませ。
皆さまの活発なコメントを期待します。

ご不明な点がありましたら、tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp まで
までお願い申し上げます。
posted by 短歌人会 at 00:00 | TrackBack(0) | 第1回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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