この記事へのコメント
肌衣は「はだぎ」ではなく「はだぎぬ」と読みたいです。

タンスの中の古い肌衣は、洗って片付けてあってもなんとなく古臭い独特のにおいがします。
若い人なら、捨てて新しいものに取り替えるのでしょうが、作者はもう決して若くはないのでしょう。
そのにおいにむしろ過ぎ去りの日日を思っている、そこに共感しました。
眼目としては上句に置かれていると感じます。
Posted by 三島麻亜子 at 2010年04月09日 09:53
ある程度の年齢に達した人の倦怠感の読み取れる歌だと思います。「あはれ」「流浪」がセンチメンタルな雰囲気をより強調しています。作者が五十代なのと、八十代なのとでは、また印象が異なるでしょう。
わたしはまだこの境地に達していません。これからが勝負です。
Posted by 近藤かすみ at 2010年04月11日 17:22
「肌衣」、わたしは肌着と受け取りました。最近衣替えをしていて、タンスや衣装ケースの奥に、子供の、ちいさいころの服や肌着や靴下を見つけてしまって、懐かしさに思いがしばし流浪してしまいましたので・・(遠い目)
「古りしにほひは満ちゆきて」・・匂いと記憶の連想は『失われた時を求めて』以来のお約束ですが、「あはれ」の扱いの達者さもふくめ、典雅さをたたえた叙情感あふれる歌だと思います。
Posted by 西橋美保 at 2010年04月17日 19:03