この記事へのコメント
待てど、待ちの重なり。雨季、みづ、水輪の重なり。これでもかと重ねている作りが印象的な歌だと思います。結句の「這ひ寄す」がすこし気になります。「這ひ寄る」だとすんなり収まるのではないでしょうか。
Posted by 近藤かすみ at 2010年07月07日 17:52
近藤かすみさんは、「這ひ寄す」を「這ひ寄る」にしてはどうか、と言われていますが、いづれにしても水輪というのは這い寄せたり這い寄ったりするものだろうか? という疑問が残ります。

「みづ」と「水輪」を重ねたのは効いていると思いますが、そこへ「雨季」まで言ったのは蛇足ではないかな? 「雨季ちかく」と「這ひ寄す」は再考の余地があるように思いました。
Posted by 斎藤 寛 at 2010年07月15日 06:09
水にちなんであるいい雰囲気のようなものは感じ取れるのですが、しかしはっきりとつかめるものがなく戸惑っています。
「水輪這ひ寄す」は輪状の水の輪がだんだんに広がって近寄ってくることを言っているのかと思いますがやや分かりにくいように思いました。
Posted by 永井秀幸 at 2010年07月15日 17:25
待てど来ぬものを待ちをり雨季ちかくみづのおもてに水輪(みづわ)這ひ寄す

西王です。近藤さんがお書きの

>「這ひ寄す」がすこし気になります。「這ひ寄る」だとすんなり収まるのではないでしょうか。

このコメントは納得します。

ただ、私はかなりの冒険ですが、

「這い寄す」→「掻き寄す」

としてみたら面白いのではないか、と思います。万葉時代にも「水の上に文字を書く」というような恋愛気分の暗喩があったはずですから。

もうひとつ、「雨季」という言葉、これはかなり無理。日本の雨は「雨季」と「乾季」で降るというより、「梅雨」や「秋雨」や「時雨」で降る。「雨季」というと「乾季」の反対語のようで、日本の雨ではないような印象。場面がベトナムなら、ごめん。
Posted by 西王 燦 at 2010年07月16日 19:44

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