詠草を提出された方は、ご自分の詠草に間違いがないかご確認下さい。
なお括弧内はルビとなります。
もし万一ご自分の詠草に誤植あるいは未掲載などがありましたら、
10月21日(木)の22:00までに tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp まで
メールでお知らせ下さい。ただし訂正に関しては原則、誤植以外は応じられません。
なおここしばらく、詠草送付先アドレスの運営元での不具合のため、
メールの大幅な遅着や未着が発生しております。
特に詠草が未掲載の方は、詠草が到着していない可能性が高いので、
ご迷惑とお手数をおかけ致しますが、この記事のコメント欄に
未掲載の旨と参加詠草を直接お書きこみ下さい。
その場合はお名前と、最近入会された方は会員番号をかならずお願いします。
なお書き込まれた内容は公開されませんので、ご安心下さいませ。
また詠草訂正・未掲載いずれの場合も、締切を過ぎてからのお申し出は
受付できませんので、かならず10月21日(木)の22:00までにご連絡下さい。
【詠草】※カッコ内はルビ
1.最近トイレットペーパーを持ち帰る方がいらつしやるやうですがやめて下さい とトイレに
2.てきせつな言葉をさがしあぐねつつ神戸焼売のえびのぷりぷり
3.はじめからおまえに顔はなかったとトルソーに告ぐ窓のない部屋
4.三脚にすがりつきたる幼子はデジタルカメラに腕を伸ばすも
5.臥す母の目覚めの遅き雨の朝白い薔薇だけ散ってしまえり
6.ナメクジに清めの塩を盛り上げる輪廻転生夢見し午後に
7.眠らない「ドン・キホーテ」に買い取られ花屋の棚に苗の少なく
8.大磯で吉田茂の考えた未来の図面と現在(いま)との距離は
9.目覚めれば朝、窓下に明けきらぬ光は見えて秋とぞ思ふ
10.かじかんだ手をポケットに突っ込んでキミと歩いたあの日を思う
11.泰西絵画のごとき黒衣の女性客乗り来る品川シーサイド駅
12.鉄橋の下にかがみて半眼で響む列車の首尾を行かしむ
13. 露草はにはの一所に生かしめて朝朝藍のはなをよろこぶ
14. 棄てられし子供の島よ淡路島それでも人は神と祭るも
15. 上半身は千円で首から上は五百円です マネキン売らる
16. あめの降るまへにかならず頭痛して茂吉はながく歌を作りき
17. 受話器ごし声が聞こゆるわが知らぬ家族(うから)の笑ふ声も混じりて
18. 菜の花のように一面咲き誇るセイタカアワダチソウの栄華よ
19. ゆきずりのカレー饂飩の陳腐なる抒情にはつか惑溺したり
20. 君の時間(とき)に添ひて過ごせるひとときの風緩めつつにほふ木犀
21. 引用の始めと終り明記して稲妻はしる空を見てゐる
22. 黒犬を赤子のごとく抱きおりてわたしもついに狂いゆくらし
23. あつき日はすでにおもひで西日差す薄が原に風をながめる
24. 細き雨降れる路面に自転車の轍はひかり、すぐに消えたり
25. つぶやけどつぶやけど短歌にならざりし呟きばかり積もりてゆきぬ
26. 淡いろのもってのほかを湯にすすぎ花びらにしてあっぱれに散る
27. マンションを戸棚にみたてうろこ雲夕陽ひこうき大事にしまう
28. 白々とPleurocybella porrigens、好きだと言へばそれでお終ひ
29. 我を放ち我を掴みてうち開き はるか憧れリルケを仰ぐ
30. しゃぼん玉くだけるときの冷たさを頬に受く 秋はわかれの季節
31. 電灯を消すとて紐をさぐる手が天井の奥の夜を引つぱる
32. 椎の木のこずゑの光(かげ)を受けとめて甃(いしみち)に揺るるひかりのもやう
33. 後悔は決してせざるまなざしの柴咲コウのごとき月影
34. スカイツリー見えてゐるとふ声がする この武蔵野に秋ふかみゆく
35. 糠床はふかふか人参も入れて君を待つ君はニンジン嫌い
36. 喪失はゆらりゆらりと覆いたり葬儀費用で争いし夕
詠草は以上です。今回は36首の詠草が寄せられました。皆さま、ありがとうございます。
訂正がありましたら、お申し出はお早めにお願い申し上げます。
なお32番の作品に作者からの訂正がありました。
コメントはそれぞれの作品に関するスレッドにお願い申し上げます。
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そちらからもコメントの書き込みができます。どうぞご活用下さい。
コメント受付期間は10月22日(金)から11月14日(日)までとなります。
詠草を提出していない方でも、短歌人会のメンバーでしたら
どなたでもコメントできますので、奮ってご参加下さいませ。
皆さまの活発なコメントを期待します。
ご不明な点がありましたら、tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp まで
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