スマートフォン専用ページを表示
短歌人会の公式なネット歌会会場です。
閲覧はどなたさまもできますが、出詠およびコメントは短歌人のメンバーのみに限定させて戴きます。
2010年10月22日
posted by 短歌人会 at 00:20|
Comment(7)
|
第3回歌会
|
|
検索
<< 2025年01月 >>
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
|
最近のコメント
最近の記事
カテゴリ
過去ログ
ある程度長い引用だと、そのうちに地の文と区別がつかなくなってしまうようなことがあり、とても危険です。
作中主体は、論文か何かを書いているのでしょうが、その辺りの、当然の配慮を怠らない人です。
そして、その引用を終えたところで一休みして、(多分、机の前に座ったまま)「稲妻はしる空を見てゐる」。ものを書く人の書斎詠、とでも言うべき秀歌と思います。「はしる」の表記も良いと思います。
上句も下句もある程度具体的ですが、上句と下句の関係がやや薄い感じがします。
具体的でありつつ、どちらかに、もうすこし作者のおもいや意識や琴線の揺れ、のようなものを感じさせる部分(出来れば下句に)があればいいのになあ、とおもうのは、ないものねだりでしょうか。
北関東の当地では、この夏も何度か楽しめました。
その稲妻を詠み込んで、スタイリッシュでシブい出来になっている秀歌だと思います。
シチュエーションは、前評者のおっしゃる通り、(たぶんパソコンなどを使って)論文とかブログとかを書いているのでしょう。
その知的な感じを漂わせているのもナイスです。
すっきりと過不足無く表現されている
この歌の表現している世界に、
好感を持ちました。
詠まれているのは、作者の行動だけなのですが、
「引用の始めと終り明記して」からは、
明晰で論理的で、アカデミックな
イメージが浮かんできます。
「稲妻はしる空」も、
閃光で一瞬輝く空には、ある清冽さがあり、
それが原稿を書いているであろう
作者自身のイメージにも重なってきます。
「見てゐる」も、
繰り返される稲妻と、
どこか不穏なパワーを秘めながら、
ある静謐さをもつ室内の時間を思わせ、
効いていると思います。
引用部分を読み返して、新しい考えが浮かんだので原稿またはモニターから目線を「空」へと移した、とは読めないでしょうか?
素敵な作品だと思います。
四句目のあとを一次空けにしたら、そうとれるとおもいますが、その場合は、四句目が自動詞の終止形で、結句も「〜ている」で終わることになり、非常に不自然です。