この記事へのコメント
今回の詠草で一番こころ魅かれた歌でした。黒犬を抱く女性のたたずまいが見えますし、ペットへの愛着、自己憐憫等がないまぜになった心情にも共感を覚えました。
Posted by さとう ひろこ at 2010年10月23日 11:17
「狂う」の甘美なイメージが、ささやかな日常のなかで身近に感じられる瞬間ですね。犬を抱くときの体温が「赤子」のことばを選択されたことでとてもよく伝わってきます。

わかる〜!と声が出てしまいました。
ネット歌会だと、他人の目を気にしないで読むことを楽しめます。
Posted by 三田村まどか at 2010年10月23日 14:24
「黒犬」というのがとても効いていると思いました。
「わたしもついに狂いゆくらし」という下句は、
仮に上句が「プードルを」とか「ポメラニアン」とかだと、
自分を冷静に見つつもどこか滑稽、というくらいの歌になってしまい、
まったく違う歌になると思いますので、私的には「黒犬」が作り出す世界が好きです。

ここでは「黒犬」であることで(本当は黒いポメラニアンかもしれないし黒いプードルかもしれないけど)
そうではなくてなにやら怪しげで禍々しくて、能の隅田川のような一場面を想像してしまい、
「黒犬」という言葉を意図的に使う作者に、「犬を溺愛している自分を冷笑している」
というのとはまだ別の、狂いのリアリティを感じてしまいました。
Posted by 勺 禰子(しゃく・ねこ) at 2010年10月24日 21:31
凄まじい歌。
子供のいない女性を連想しました。また、作中主体は結婚をしていないのかも知れない。
結婚をしたり子供を産んだりすることだけが女性の人生ではないことは当然なのですが、追いつめられたような女性の情念が伝わってくるかのような歌でした。
素晴らしい歌じゃないですか!
Posted by 木嶋章夫 at 2010年11月14日 00:23
 好評な歌ですが、上句は、表現が大づかみすぎて、平凡な日常会話のような感じだし、下句の「わたしもついに狂いゆくらし」は、言わないで感じさせたいところではないでしょうか。「ついに」も要らないとおもいます。
Posted by 山寺修象 at 2010年11月14日 03:13