この記事へのコメント
歌に従って意味を取ると
「ふつくらとあはき緑に染まり初むる土(が)家々の跡いちめんに (ある)」ですね。
しかしどうも言葉の位置関係がスッキリしません。
また「土」にかかる描写の言葉が多すぎて重いです。
「家々の跡地はいちめんにあはき緑におおはれて」とか
普通の主語+述語の形に直すやり方もあると思います。
Posted by 海野 雪 at 2011年03月07日 09:20
地震による津波で壊滅した町の様子をテレビでみて、その風景がこの歌と重なって見えてしましました。「家々の跡」とありますからこの歌も複数の家が建っていた一定の広さをもった跡の様子を読んだ歌だと思います。詠われている風景には惹かれますが、『「土」にかかる描写の言葉が多すぎて重いです。』という海野さんの評に同感です。
Posted by 村上 喬 at 2011年03月18日 22:11
古い家の何軒かが撤去されて、更地になった土に雑草が生え始めた光景を思いました。我が家の近所には、休耕田や空き地があり、そこにハコベ、たんぽぽ、オオイヌノフグリといった春のささやかな花が咲き始めています。
三句目の「染まり初むる」の六音が気になります。前評者も言っておられるように、土にかかるものが大きいので、語順を変えるなどして工夫されたら、すっきりするのではないでしょうか。題材は良いと思いました。
Posted by 近藤かすみ at 2011年03月21日 11:05
語順について前評者の皆さんのご意見に納得する一方で、「家々の」が先に来ると「家」のイメージが先に立ってしまうような気もします。
何も無くなった場所、その土。そこに目をやっているところには私も惹かれました。

ただ、読み下してみた時に四句目が「土家々の」となっているところにやはり少し違和感があります。
Posted by 岩下静香 at 2011年03月21日 16:30
 皆さんとは、違ったところが気になりました。
 「(ふつくらとあはき)緑に染まり(初むる)」の部分が、慣用句的で観察(表現)が大雑把なようにおもいます。
 一首を読んで、この人は、一首を作る時、倒置法を先にもってくるのかな、とおもってしまいました。やはり、順接の方が基本だとおもいます。
Posted by 山寺修象 at 2011年03月21日 19:17
『家々の跡』の映像をあまりにもたくさん見た後で、この作品は作られた時点とは違った捉えかたをされるようになったのではないでしょうか。
3月11日以前は土が『あはき緑』に染まることには無情感を強く感じました。今はそれさえもひとつの希望となりました。
「初める」と「染める」は同源と辞書にあります。「染め初むる」で5音にしなかったのが作者のこだわりでしょうか?
Posted by 三田村まどか at 2011年03月27日 22:45

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