この記事へのコメント
ちりめんじゃこには「ちりめんじゃこモンスター」と呼ばれる様々な生き物が混入していることがあり、その多くは蟹や海老などの甲殻類や他種の小魚ですが、時にはタツノオトシゴなどの幼生なども入っていることがあるようです。この歌は「白たえの」という枕詞を使ってちりめんじゃこの白さを表現し、そこに混入していた小蟹を見つけた発見の歌であり、異物である小蟹に作者ご自身の姿を詠まれたのではないかと読ませていただきました。軽妙な中にも抒情がある歌だと思います。
Posted by 村上 喬 at 2011年03月08日 19:13
ちりめんじゃこのなかにはときどきタコその他が混じっている、その情景を詠んだものと思います。ただ、「群れ」「迷ひこみ」といった動きを感じさせる言葉が使われていることで、情景に若干のブレが生じているような気がします。とはいえ、この動きのある言葉が一首全体にきれいな横向きの勢いを与えているのも事実で、「群れ」「迷ひこみ」という言葉はこの作品では諸刃の剣のようなものではないでしょうか。個人的には、この横向きの勢いの美しさがまさっているように感じられました。
Posted by 内山晶太 at 2011年03月14日 02:06
最初に読んだとき、小さなもののあわれをさりげなく感じさせる叙情的な趣があり、残念なのは、結句の「小蟹薄紅」。この名詞を並べたうえでの体言止めが、その情緒を断ち切ってしまっていると感じ、着地失敗の感を否めませんでした。
しかしよく読むと、「ちりめん雑魚」は食品として加工された状態のもの。小蟹が迷い込んだのは、海にいる白魚の時ではないかと。「ちりめん雑魚」をそのまま生かすなら、「たる」を過去形にしたほうが無難でしょうか。
Posted by 岡田悠束 at 2011年03月27日 16:20

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