この記事へのコメント
「こっせつのしゅじゅつこん」という文字列は一見ぎごちなさそうですが、大人たちからそう言われたまま記しているだけのような、そんな感じがかえって切ない印象をかもしだします。少年の傷とリボンならぬリボンシトロンというとりあわせも不思議です。
リボンシトロンは作者?がもってきたお見舞いの品でしょうか。だったらそれを二人?で飲んじゃうってのも謎めいてます。作者の姿が見えるようで見えなくて、少年が骨折にいたるまでにもなんだか物語がありそうでなさそうで、でもそんな背景なんかもうどうでもいいような、あらためて振り返って一首を読んでみるとリボンシトロンの泡だけがきらきらきれいに輝いているような、きれいな白日夢のような一首です。
Posted by 西橋 美保 at 2011年03月07日 23:33
 
こっせつのしゅじゅつこんある少年と分け合い飲んだリボンシトロン

初恋の思い出を詠んだのか、母子の思い出なのか、
ちょっと情景がわからずとらえ所のない歌だなあと思って、
「こっせつのしゅじゅつこん」と平仮名にした
意図とその効果もよくわからなかったのですが、
西橋さんの

>「こっせつのしゅじゅつこん」という文字列は一見ぎごちなさそうですが、
>大人たちからそう言われたまま記しているだけのような、そんな感じ

というコメントを読んで納得しました。1首から、
少女時代の淡い恋心を感じ取ればいいのでしょうね。
 
Posted by 伊波虎英 at 2011年03月09日 00:36
生沼さま

先ほど送信しましたコメントに
ミスがありました。
再送させていただきます。
お手数をおかけして申し訳ありませんが、こちらを掲示していただけますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。

             梶崎





こっせつのしゅじゅつこんある少年と分け合い飲んだリボンシトロン

リボンシトロンは、大正4年から
使われ始めた名称のようです。
サイダーよりも炭酸がややマイルドとあります。

上二句「こっせつのしゅじゅつこんある」の
西橋さんのコメントに共感しました。

手術痕を持つではなく
「ある」と表現したところが
記憶にありありとその傷跡の位置や形まで
浮かんでいるのではないかと思わせられます。

「しゅじゅつこん」「分け合い飲んだ」
どちらもかすか秘密めいたイメージをもち

淡い幼いエロティシズムを感じます。
ここに惹かれます。

「少年」は「男の子」ではなく
客観的事実ではなく
主観的事実として
やはり「少年」でなければならず、
「シトロン」という柑橘類を意味する言葉と
響きあうものがあります。

若草のような相聞歌と思います。

Posted by 梶崎恭子 at 2011年03月18日 00:18
この歌に感じられる少しの沈黙に惹かれます。
痛みを分け合う「リボンシトロン」の固有名詞から
想像が広がっていきます。
ひらがな書きが「少年」とあっていると思います。

しゆわあ~と音まで聞こえそう。
Posted by 北島裕子 at 2011年03月19日 11:10
こっせつのしゅじゅつこんある少年と分け合い飲んだリボンシトロン

少年や作中主体の年齢はかなり幼いのではないか、というのが一読の印象でした。
「こっせつのしゅじゅつこん」について、双方とも漢字変換を伴わない音的理解として状況を共有していると読めたので。
そのような意味において「こっせつのしゅじゅつこん」という表記がとても効いている一首。
しかし、相聞なのか、どうなのか、いまいちわかりません。
時代も「リボンシトロン」が現在でもある商品なので、広範囲にわたり、特定できない。
作中主体が男なのか女なのかも定かではない。
それでも、わからなくてもいいのかもしれない、と思わせる歌でもあります。
…といいつつ、もう少し状況設定を明確にしたほうがいいような気もします。
Posted by 勺 禰子(しゃく・ねこ) at 2011年03月22日 00:35
 短歌は、書いてないことはすべて想像する、イメージするしかありませんが、この歌では、作中主体は、確率的には女性だとおもいました。イメージは梶崎さんとほぼ同様です。
 こまかく言えば「分けあい」が、やや言いすぎで、「こっせつのしゅじゅつこんある」は「しゅじゅつこん」のあるからだの部位を特定したりとか、ほかの言い方(しゅじゅつこんある、を使わなければ、7音でほかのものをもってこれます)をするとか、も考えられるかもしれません。
 「少年」と「リボンシトロン」という固有名詞は、とても生きているようにおもいます。
Posted by 山寺修象 at 2011年03月22日 07:57
訂正
 「分けあい」は「分け合い」でした。すみません。
Posted by 山寺修象 at 2011年03月22日 07:59
前評にもあるとおり、「こっせつのしゅじゅつこん」に、こどもの頃を、思い出している、という情景を思いました。

「リボンシトロン」が少しばかり、少女の存在をにおわせて、魅力的です。
Posted by 弘井文子 at 2011年03月25日 21:26
「こっせつのしゅじゅつこん」とひらがな書きになっているのは、かつて少年がそうぎこちなく発声したことがあるからではないかなと思いました。
「少年」と書いてあることで、僕には作中主体はこの当時も成人であったような印象を持ちました。
入院中の出来事でしょうか。とても可愛らしい歌ですね。
Posted by 木嶋章夫 at 2011年03月27日 17:09

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