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2011年05月01日
第5回ネット歌会詠草/18
願掛けに外出バッグに一連の念珠杖にしおろおろ歩む
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この記事へのコメント
念珠を杖にした、というのは心の杖にしたという比喩なのですが
一瞬「念珠をどうやって杖に?」と感じてしまいました。
念珠・杖という道具がふたつ続いているところがそう錯覚させるのかと思います。
たとえば「杖にし」を「しのばせ」とかにすればそうはならないかな、と。
願掛けの心の杖を携えているのにそれでもまだおろおろ歩くしかない、
たよりなさ・愚かさを表現していて面白く共感を持ちました。
Posted by 砺波湊 at 2011年05月10日 18:15
「一連の」は、「ひとつらの」と読むのでしょうか?
「おろおろ歩む」は、宮澤賢治「雨ニモマケズ」の「サムサノナツハオロオロアルキ」を思わせます。
一、二句の意味が分かりにくいように思いました。「願かけに(行く際の)外出バッグに」なのか、「願かけに(行く際も)、(それ以外のお出掛けに持ってゆく)外出バッグに(も)」なのか、「願かけ(として)外出バッグに(入れて)」なのか、どれを意味しているのでしょうか? ふたつの「に」の使い方が曖昧で、ことば足らずであるように思われるのですが。
Posted by 大室ゆらぎ at 2011年05月15日 16:17
願掛けに外出バッグに一連の念珠杖にしおろおろ歩む
結句が印象深く、この部分で歌として成立していると思います。
「おろおろ」と「歩む」が繋がると、私も一読、
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を連想しました。
東北の人と大地への愛が底流にある詩ですが、
今回の大震災と関連があるのでしょうか?
「杖にし」については、前評の砺波さんのコメントと同じ疑問を持ち、
「外出バッグ」については、大室さんと同じ疑問が浮かびました。
Posted by 梶崎恭子 at 2011年05月16日 10:27
念珠は数珠のことで、何か願いがあるときひたすら拝むことで、願いをかなえる教えがあります(浄土真宗の信者には)。下句は確かに宮沢賢治を意識に入れました。
ひたすら念ずるための杖、確かに苦しいです。願掛け、題詠でなければ別の言葉を入れるところでした。
Posted by ふゆのゆふ at 2011年05月24日 03:14
一連 数珠の場合はいちれんでしょうね、少なくとも私はそう呼んでいます。
Posted by ふゆのゆふ at 2011年05月25日 14:09
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