2011年05月01日

第5回ネット歌会詠草/9

願わざるえぬことばかりが増えてゆき憂いの町に初夏の風が吹く
posted by 短歌人会 at 00:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 第5回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「願わざるえぬこと」が気になります。「願わざるをえぬこと」だと思いますが。「憂いの町」の「憂い」は要らないのではないでしょうか。それよりどんな町なのか知りたい気がします。固有名詞(町の名)でもいいと思います。
Posted by 近藤かすみ at 2011年05月09日 00:47
この時期にこの一首を拝見すると、大震災関連のことをさしているのではないかという気がします。
そうであってもなくてもよいのですが、「願わざるえぬこと」「憂い」のどちらの語も、指していることはほぼ同じなので、どちらかを残して他方をその内容を具体化されると、読者もイメージを喚起しやすいように思います。かすみさんがおっしゃるように、地名という手もありますよね。

かすみさんのご指摘のとおり、「願わざるをえぬこと」の「を」は省略できないのではないでしょうか。
逆に、「ばかりが」の「が」ははずせると思いますので、もう少し定型に近づけるのではないかと感じました。
また、結句についても「吹く」を外し、「ショカ」を「ハツナツ」と読ませると、定型に収まるのではないでしょうか(「吹く」をはずしたほうがいいかどうかは、どのように具体化されるかによると思いますが。)。
Posted by 春野りりん at 2011年05月09日 05:43

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