2011年05月01日

第5回ネット歌会詠草/7

かみに願ひほとけに願ひしゆに願ひかつがつ生きる日本人われ
posted by 短歌人会 at 00:22| Comment(3) | TrackBack(0) | 第5回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕も同じだなあと共感した歌です。
信仰を持たない平均的日本人である僕も時と場所に応じて神や仏、キリストにはめったに縁が有りませんが時にはキリストにまで願ってかつがつのところで生きてきたような気がしています。
かみ、ほとけ、しゆ、の平仮名表記も良いのではないかと思いました。初句三、三、で 六音、以下定型でリズムも良いと思います。
Posted by 永井秀幸 at 2011年05月06日 17:02
よく言われることではありますが、こうして一首にまとめられると、皮肉、もしくは自己批評が効いていますね。永井さんがお書きのとおり、平仮名が効果的です。
Posted by 藤原龍一郎 at 2011年05月10日 22:42
 前評者お二人の指摘のように日本人の殆どが思いあたるふしがあることを具体ではなく、まとめて詠んだ歌です。
 「かみ」「ほとけ」「しゆ」と併記してあるので微妙ですが、「しゆ」のところは「願ひしゆに〜」と続くので「主(しゆ)に」とルビつきの漢字にした方が読みやすいかもしれません。あるいは読点を二つ入れるとか。三つともカタカナも考えられます。(「カミ」「ホトケ」「シュ」)
 「かつがつ」というのも擬態語(?)ではありますが、目に見えるという意味での具体ではないので、作者も読者もほぼ全員日本人だし、日本人全体をまとめて言う感じではなく、「日本人」という表現は無い形にして、主語は直接書かない形で主語を「われ」にした方が、すっきりとするような気がします。
Posted by 山寺修象 at 2011年05月11日 08:03

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