2011年05月22日

第5回短歌人ネット歌会作者名発表

第5回短歌人ネット歌会の作者名を発表します。
なお本日から5月26日の木曜日いっぱいまで、
(発表がこちらのミスで一日遅れましたのでコメント受付も一日繰り延べます)
各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。

読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立て戴ければと存じます。いうなれば感想戦です。
もちろん、ここからのご登場も歓迎します。
特に詠草を提出された方で、まだコメントを寄せされていない方は、
是非ここでひとことお願いします。

皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げて戴ければと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。


【詠草】※カッコ内はルビ


1.願はくは見よ、人形義眼(ドール・アイ) その青き瞳でわれに見えないものを / 伊波虎英

2.厭離穢土欣求浄土を願ふ目に線香花火きらきらと散る / 坂本野原

3.かの曲と願いましてはアンテナの鵯は啼きたり"Let be." 嗚呼 / 北爪沙苗

4.被災者の小さな犬のキーホルダー再会願う伴侶見いだし / 三田村まどか

5.災厄よ疾く去れかしといふ願ひそれを名づけて祈りというらむ / 青柳泉

6.歌作り上手くなるよう願うれど実は長寿に効く寺なりけり / 間 ルリ

7.かみに願ひほとけに願ひしゆに願ひかつがつ生きる日本人われ / 花鳥 佰

8.願望も希望ももてぬ少年に満天星躑躅あたたかく咲く / 村田 馨

9.願わざるえぬことばかりが増えてゆき憂いの町に初夏の風が吹く / 村上 喬

10.「お願いがあるの」とやってくる女の鼻づまりの声クワバラクワバラ / 北島裕子

11. 願い事のその大きさは負けてない絵馬かけるときひとの絵馬みて / 今井ゆきこ

12. 鈴蘭をコップに挿して安心す願ひの糸を結びしやうに / 楠田ゆはんな

13. 行く末は黒瀬珂瀾が住職とならむ寺の名願念寺とう / 生沼義朗

14. 大安寺すぎて満願寺へむかふ杏の郷(がう)はわがふるさとぞ / 梶崎恭子

15. 願ひごととくになけれど本を読み短歌をつくる時間のあれよ / 山寺修象

16. 日当りのよきベランダに持ちだせり再起をねがふ「幸福の木」を / 秋田興一郎

17. 幼稚園受験願書にひろびろと長所欄あり花の種をまく / 春野りりん

18. 願掛けに外出バッグに一連の念珠杖にしおろおろ歩む / ふゆのゆふ

19. 願わくば向こう岸までたどり着け 紙ひこうきが空に溶けゆく / 照井夕佳詩

20. 黒牛の像を撫でつつ願かけて逆運はんぶん背負はせてゐる / 近藤かすみ

21. この鬱を脱して躁に変れかしいま切実な願ひこれのみ / 永井秀幸

22. 麦青く空にひばりは消え入りてわが「心願の国」は近しも / 大室ゆらぎ

23. 前世その前世たどれば風来の願人坊主なればうれしき / 藤原龍一郎

24. 義援金送付しつつも被災してあの野郎くたばってろと願う / 木嶋章夫

25. べらぼうと言えばしずかに太郎また敏子の願いが息吹きかえす / 勺 禰子

26. ひた歩く人の願いに磨かれてお百度石はまろく光れり / 海野雪

27. 言葉にて願う代わりの鯉のぼり泳がせてみる水引かぬ眼に / 岩下静香

28. 何を願ふわけでもなくて白木蓮そらをあふぎて咲く途をゆく / 弘井文子



なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッド直接お願い申し上げます。

なお5月26日以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにされますことをおすすめします。

第6回歌会は予定通り7月開催予定(詠草募集は6月下旬より)です。
なお次回は自由詠での歌会となります。
次回もたくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。

posted by 短歌人会 at 00:00| 第5回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする