この記事へのコメント
長実雛芥子というのは1962年に世田谷ではじめて確認された帰化植物らしい。原産地は地中海周辺国、および中欧。アルカリ土壌を好むらしくコンクリートでアルカリ化した路傍に大繁殖している。

ここまでがウィキペディアなどによる予備知識。アルカロイドは含んでいないし、見た目も綺麗だが、日本の植物の生態系としては厄介なところもあるのだろう。

誰が最初の芥子粒を運んだか、というのを想像すると面白い。たとえばサルトルの『嘔吐』を草原で読んでいた帰国子女。

いや、この作品では「かいくぐり」「悠然と咲く」と書いてある。
ポーランドやチェコやハンガリーなどの国の1950年代のことを思うと、中欧の国の芥子粒が、怪しい男のズボンの裾の折り返しに紛れ込んだ。その方が面白い。

やや深読みかな。

Posted by 西王 燦 at 2011年07月11日 23:56
実直な写生詠として好感を持って読みました。
アスファルト舗装の道路端か駐車場の隅あたりに咲き出た長実雛芥子を詠われたのだと思います。
二句「舗装の隙間を」八音は「舗装の隙(ひま)を」と七音に僕ならしたいと思います。
帰化植物の長実雛芥子は当長野県諏訪地方には入ってきていませんので見たことがなく「悠然と咲く」という様が実感として掴みにくいのですが、この表現がやや型通りにも感じられ、もうひと工夫したいところかなとも思いました。

Posted by 永井秀幸 at 2011年07月14日 17:35
やすたけまりさんの「短歌研究新人賞」受賞ですっかり有名になった「ナガミヒナゲシ」を
漢字で書くとこうなるとはじめて知りました。
この歌はやはり「長実雛芥子」がキモだと思いますが、その意味で新鮮度が
やや薄くなっているのが惜しまれます。
そうなると、上句と第5句にもそうとう気を配る必要が。
「アスファルト舗装の隙間をかいくぐり」は雑草の生命力を詠う際に
よく使われるフレーズですので、もう少し工夫をする必要があるかと
思います。「悠然と咲く」は外来種の強さが出ていていいかと思いますが、
「長実雛芥子悠然と咲く」では漢字が続いて「長実雛芥子」がくっきりと
立たないので「ゆうぜんと」と開くのがいいのではないでしょうか。

Posted by 花鳥(かとり)もも at 2011年07月15日 00:29

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