2011年09月02日

第7回ネット歌会詠草一覧

第7回短歌人ネット歌会の詠草一覧を発表します。
詠草を提出された方は、ご自分の詠草に間違いがないかご確認下さい。
なお括弧内はルビとなります。

もし万一ご自分の詠草に誤植あるいは未掲載などがありましたら、
9月3日(土)の22:00までに tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp  まで
メールでお知らせ下さい。ただし訂正に関しては原則、
幹事サイドのミスに基づく誤植以外は応じられません。

なおここしばらく、詠草送付先アドレスの運営元での不具合のため、
メールの大幅な遅着や未着が発生しております。

特に詠草が未掲載の方は、詠草が到着していない可能性が高いので、
ご迷惑とお手数をおかけ致しますが、この記事のコメント欄に
未掲載の旨と参加詠草を直接お書きこみ下さい。

その場合はお名前と、最近入会された方は会員番号をかならずお願いします。
なお書き込まれた内容は公開されませんので、ご安心下さいませ。

また詠草訂正・未掲載いずれの場合も、締切を過ぎてからのお申し出は
受付できませんので、かならず9月3日(土)の22:00までにご連絡下さい。


【詠草】※カッコ内はルビ


1.赤ヘルの白地に黒く「がんばろう!日本」の文字 今日は勝ちたり

2.六差路の夜(よ)の信号はいまここを紅に染めあぐふたりのために

3.銀幕に向日葵の黄はゆれやまず廃兵ならぬわれの退屈

4.年ごとに暑きさかりの庭に咲く真紅の五弁花おほきく展く

5.黒揚羽夏の光に影となり我の心にとけてしまえり

6.たそがれをおしとどめんとシグナルはその青の色ふかめてゆけり

7.科学者が遺伝子組み換え生み出した青きバラにも花言葉あり

8.夏のをはり二人で仰ぐ空の色は何度も塗り直したやうな青

9.秋空のあおの明度を論じあうヒゲとノッポとバツイチはラボ

10. 赤すぎる空を見ていた夕凪が蜻蛉の羽を揺らしはせずに

11. 人のやうに打ち捨てられて青草に埋もれて蔓に歪(ひづ)む自転車

12. むらさきにしずまりかえる勾配の丘に恥(やさ)しく揺るる秋桜

13. わが町のよさこいチームの四十人 音頭に弾かれ白足袋おどる

14. もうだれもいない川原にもも色のクロックスかたっぽころがっている

15. 利休鼠の砂ひたすらに降り続く12チャンネルまで聞けたラジオは

16. 真夜中にボトルの中の帆船が漕ぎ出す海は濃き琥珀色

17. 黄の蕊を中にし真青(まさを)つゆ草のはなは朝をすずしく咲けり

18. さみどりの霧湧くごとき繁りより秋桜の花そつと咲(ひら)きぬ

19. 原爆忌まぢかき真昼、乙女らの日傘は黒き雨傘となる

20. 二十四と虹のいろを数へる民族はおそらく存在しない

21. 深閑と森はCyanに染まりゆきつぶやくものもやがて眠らむ

22. 黄金の露をあずけて日和よし玉蜀黍の皮を剥きたり

23. 夕霧に水平線もぼんやりと思考停止の車中の黄昏

24. 黄のジャージ(マイヨ・ジョーヌ)めざす三百三十四の太腿あわだつまでひかりをり

25. あをけぶる谷のなだりに霧あれてしまらくののち一山をおほふ

26. 月が来る ヒールの高さを確かめて黄金色に浮くアスファルト

27. 黄色にも線にも見えない人も含め「黄色い線の内側で」で待つ

28. 糸三つ葉に青虫をりぬ黒縞の恐ろしければ青菜を譲る

29. 白秋の享年五十八歳を故なく思ふ「どぜう」食ひつつ 

30. 惨劇といふはたやすきことならず赤き腹みせ百足死ぬとき

31. ぎんいろの逃げ水舗道にかがやいて、あれはクリスチャンセンの足跡

32. 晴天と似たる色して粗あらし風に抗ふブルーシートは

33. 二種類のスイカを切れば子供らはすぐに黄色いほうを取りあう

34. 撫でし子の姪はバンドをやつてゐるおごりの夏の紫薇(さるすべり)かな



詠草は以上です。今回は34首の詠草が寄せられました。
皆さま、ありがとうございます。

なお24番の作品は作者からのお申し出により、
初句の「黄色のジャージ(マイヨ・ジョーヌ)」が
「黄のジャージ(マイヨ・ジョーヌ)」に変更となっております。

また34番の詠草が追加詠草となります。

コメントはそれぞれの作品に関するスレッドにお願い申し上げます。
この記事の各作品のオレンジ色になっている箇所をクリックしますと、
それぞれの歌のスレッドが別ウインドウで開きますので、
そちらからもコメントの書き込みができます。どうぞご活用下さい。
コメント受付期間は9月5日(月)から20日(火)までとなります。

詠草を提出していない方でも、短歌人会のメンバーでしたら
どなたでもコメントできますので、奮ってご参加下さいませ。
皆さまの活発なコメントを期待します。

また今回から個別のコメント以外に、今回の歌会全体の作品について
忌憚ないご意見を交わす場として、この記事のコメント欄を開放します。
詠草全体の傾向や、今回の題についてのご意見などこちらにお寄せ下さい。

ご不明な点がありましたら、tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp まで
までお願い申し上げます。

posted by 短歌人会 at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 第7回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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