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2011年09月01日
第7回ネット歌会詠草/25
あをけぶる谷のなだりに霧あれてしまらくののち一山をおほふ
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posted by 短歌人会 at 00:10|
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この記事へのコメント
よく分かる自然詠で良いと思いました。
緑(あお)くけぶっている谷の斜面のあたりに霧が生まれてどんどん広がって行きしばらく後には山全体を覆ってしまう、何回か見たことのあるような大きな風景です。
五句が八音ですが、ゆったりとした感じでこれも良いかと思いました。
ひらがな表記に愛着のある作者と思いますが「霧あれる」は分かりやすく「霧生れる」として生まれると読まれたくないと強く思ったら仮名をふるという方法もあるとも思いますが。でも生まれるとは読まれないでしょうね。
Posted by 永井秀幸 at 2011年09月06日 17:43
季節の変り目の山には霧がよく発生します。
永井さんお書きのように、ゆったりと大きな景が描かれて、快い作品と拝見したのですが、結句の「一山を・・・」に違和感を覚えました。霧が湧く時は、ただ一つの山ではなくその周囲の山々をも包み込むはずですから、「全山を・・」になるのではないでしょうか。
あをけぶる谷のなだりに霧あれてしばらくののち全山おほふ
と私は作ってしまいそうですが、
あおけぶる谷のなだりに霧あれてしまらくののち一山をおほふ
この作品は東山魁夷の世界のようですね。
Posted by 庭野摩里 at 2011年09月23日 22:46
この一山は全山と同じ意味合いで使っているのではないでしょうか。僕はそう思っていました。
Posted by 永井秀幸 at 2011年09月25日 13:15
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