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2011年09月01日
第7回ネット歌会詠草/21
深閑と森はCyanに染まりゆきつぶやくものもやがて眠らむ
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posted by 短歌人会 at 00:14|
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この記事へのコメント
シアン(cyan)は、現在では「青」を意味するが、古代ギリシア語で「暗さ」を意味するcyanosという単語から派生しているという。
青写真(cyanotype)、チアノーゼ(cyanosis)などと同語源を持つ言葉である。
また、「青酸」の訳語で知られる「シアン化合物」の語幹でもある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%B3%E5%8C%96%E6%B0%B4%E7%B4%A0
全体に、死と滅びの香りを漂わせた、頽廃的な抒情のある意欲作と思います。
「Cyan」のアルファベット表記も、謎めいていて効いています。
Posted by 坂本野原 at 2011年09月08日 11:46
僕はネット歌会の詠草は必ず縦書きのプリントにして読むことにしているのですが、この歌の「Cyan」は画面上の横書きだと目立ちませんが、縦書きの中に入るとかなり目立ちます。
「シアン」というカタカナ表記でもよかったのではないか、とも思いますが、カタカナだと色としてのシアンとしてしか読まれず、毒物としてのシアンに連想が及ばないのではないか、と作者は考えてこの表記を選んだのだろう、なるほどそれは了解できるのだが・・・、とちょっと迷いました。
下の句は、かすかに息をしている者もやがて永遠の眠りに入るだろう・・・、という意味合いのフレーズとしても響いてきます。「シアン」の音から「死闇」という文字が浮かんでくるように感じました。
Posted by 斎藤 寛 at 2011年09月10日 15:14
深閑と森はCyanに染まりゆきつぶやくものもやがて眠らむ
「Cyanに染まりゆき」とは、夜が明けて森に太陽光が射し込み
樹々が青緑色に照り輝くようすを言っていて、下句は、
森には夜行性の動物が多くいるはずですから、たとえば夜鳴いていた
フクロウなどもやがては眠りにつくことだろう、というふうに解釈しました。
そうすると「深閑と」というのが夜明けの森にはふさわしくないような気がします。
「つぶやくもの」という抽象的な捉え方も気になります。
全体的に頭のなかだけで言葉を捏ねくり返して作った歌のような印象を持ちました。
Posted by 伊波虎英 at 2011年09月15日 00:46
なぜCyanでなければならないのかわかりません。日本語でいくらでも微妙なニュアンスを表現できるはずなのに、この歌に限らずインターネットで調べなければ解らないような学術用語等が出てくるのには抵抗を覚えます。アナログ人間の証左なのでしょう。
この歌も作者の伝えたいことが返ってわからなくなっています。伊波さんは「Cyanに染まりゆき]とは、夜が明けて森に太陽光が射し込み樹々が青緑色に照り輝くようすをいっていて…と言っておられますが、私は森が夜の深い眠りに入っていくのかと思いました。「つぶやくものもやがて眠らむ」を夜行性の動物とするのは無理があるように思います。夜明けの森はまだ暗いうちから鳥のさえずりで賑やかになりますから。「シアン」とカタカナ表記のほうが色の名にも毒にも思えるのではないでしょうか?この歌の雰囲気は好きでしたので「死闇」が意外で面白く、(シアン)と仮名を振ったらどうでしょうか。作者の方には勝手なこと言ってごめんなさい。
Posted by さとう ひろこ at 2011年09月18日 15:20
コメントを寄せてくださいましたみなさま、どうもありがとうございました。
Cyan、Magenta、Yellowは色の三原色です。最近はカラープリンタを使う機会も多いのでトナーまたはインクの色の名前として割とおなじみかと思います。この三原色を足すとBlackになります。それに対して光の三原色はRed、Blue、GreenでそれぞれCyan、Magenta、Yellowの補色に相当します。光の三原色はコンピュータやテレビの画面で用いられることが多く、全部加えるとWhiteになります。
原は源に通じるものとしてとらえています。
歌意としては、夜をむかえつつある森の色彩を、三原色のなかから、暗くなる前、まだ明るさを有する色としてCyanを選びました。そして、人間を含む昼行性の動物が眠りにつく、という情景です。その際、シアン化合物が死、永遠の眠りをイメージすることを下敷きにしています。斎藤寛さん、さとうひろこさんのふれられた「死闇」というのは思いつかなかったです。作者の持ちえない着想の豊かさをご披露してくださったように思います。
Posted by 村田馨 at 2011年09月24日 09:18
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下の句は、かすかに息をしている者もやがて永遠の眠りに入るだろう・・・、という意味合いのフレーズとしても響いてきます。「シアン」の音から「死闇」という文字が浮かんでくるように感じました。
「Cyanに染まりゆき」とは、夜が明けて森に太陽光が射し込み
樹々が青緑色に照り輝くようすを言っていて、下句は、
森には夜行性の動物が多くいるはずですから、たとえば夜鳴いていた
フクロウなどもやがては眠りにつくことだろう、というふうに解釈しました。
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「つぶやくもの」という抽象的な捉え方も気になります。
全体的に頭のなかだけで言葉を捏ねくり返して作った歌のような印象を持ちました。
この歌も作者の伝えたいことが返ってわからなくなっています。伊波さんは「Cyanに染まりゆき]とは、夜が明けて森に太陽光が射し込み樹々が青緑色に照り輝くようすをいっていて…と言っておられますが、私は森が夜の深い眠りに入っていくのかと思いました。「つぶやくものもやがて眠らむ」を夜行性の動物とするのは無理があるように思います。夜明けの森はまだ暗いうちから鳥のさえずりで賑やかになりますから。「シアン」とカタカナ表記のほうが色の名にも毒にも思えるのではないでしょうか?この歌の雰囲気は好きでしたので「死闇」が意外で面白く、(シアン)と仮名を振ったらどうでしょうか。作者の方には勝手なこと言ってごめんなさい。
Cyan、Magenta、Yellowは色の三原色です。最近はカラープリンタを使う機会も多いのでトナーまたはインクの色の名前として割とおなじみかと思います。この三原色を足すとBlackになります。それに対して光の三原色はRed、Blue、GreenでそれぞれCyan、Magenta、Yellowの補色に相当します。光の三原色はコンピュータやテレビの画面で用いられることが多く、全部加えるとWhiteになります。
原は源に通じるものとしてとらえています。
歌意としては、夜をむかえつつある森の色彩を、三原色のなかから、暗くなる前、まだ明るさを有する色としてCyanを選びました。そして、人間を含む昼行性の動物が眠りにつく、という情景です。その際、シアン化合物が死、永遠の眠りをイメージすることを下敷きにしています。斎藤寛さん、さとうひろこさんのふれられた「死闇」というのは思いつかなかったです。作者の持ちえない着想の豊かさをご披露してくださったように思います。