2011年09月01日

第7回ネット歌会詠草/10

赤すぎる空を見ていた夕凪が蜻蛉の羽を揺らしはせずに
posted by 短歌人会 at 00:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 第7回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二句切れの歌と読みました。主語がなになのか迷ったが蜻蛉でもあり、私(作者)でもあると読みたいと思う。
海辺の真赤に夕焼けする空を羽を揺らさない静止した蜻蛉と私が見ている状景。美しい状景が見えてくる。
蜻蛉の位置が示されていないのがやや残念であるが、杭のようなものの頭か、草の類か小さな木の頭かなとも思う。
今回、僕のもっとも惹かれた歌です。定型ぴったりなのも良い。
Posted by 永井秀幸 at 2011年09月06日 17:16
赤すぎる空を見ていた夕凪が蜻蛉の羽を揺らしはせずに

きれいなうたですね。
わたしも永井さんと同じように二句切れと読みましたが、「空を見ていた」
のは作者だけかな、と。
「夕凪が」「蜻蛉の羽をゆらさない」のは変ですので、「夕凪に」「蜻蛉の
羽はゆらぎもせずに」か「蜻蛉は羽を揺らしもせずに」のような感じに
なるのではないかと思いますが。
Posted by 花鳥 佰(かとりもも) at 2011年09月14日 22:33
「夕凪が蜻蛉の羽を揺らしはせずに 」は花鳥さんが言われる通りですね。気が付かずにいました。なんという迂闊さと反省しました。
Posted by 永井秀幸 at 2011年09月15日 16:55
前評者のおっしゃるとおり、いまの季節にあった情景をきれいに捉えた歌だと思います。

夕凪をなぜか夕風を読んでしまっていました。
凪という字は、中に「止」があるんですね。ちょっと発見した気になりました。

ももさんがお書きのように「夕凪が」より、「夕凪に」または「夕凪は」もいいかと思いました。結句「揺らすことなく」ではどうでしょう。
Posted by 近藤かすみ at 2011年09月15日 17:47

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