詠草を提出された方は、ご自分の詠草に間違いがないかご確認下さい。
なお括弧内はルビとなります。
もし万一ご自分の詠草に誤植あるいは未掲載などがありましたら、
11月3日(木・祝)の22:00までに tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp まで
メールでお知らせ下さい。ただし訂正に関しては原則、
幹事サイドのミスに基づく誤植以外は応じられません。
なおここしばらく、詠草送付先アドレスの運営元での不具合のため、
メールの大幅な遅着や未着が発生しております。
特に詠草が未掲載の方は、詠草が到着していない可能性が高いので、
ご迷惑とお手数をおかけ致しますが、この記事のコメント欄に
未掲載の旨と参加詠草を直接お書きこみ下さい。
その場合はお名前と、最近入会された方は会員番号をかならずお願いします。
なお書き込まれた内容は公開されませんので、ご安心下さいませ。
また詠草訂正・未掲載いずれの場合も、締切を過ぎてからのお申し出は
受付できませんので、かならず11月3日(木・祝)の22:00までにご連絡下さい。
【詠草】※カッコ内はルビ
1.なつくさの葉山の浜に天皇(すめろぎ)の出でましたまひ子ろにこゑかく
2.久方の空模様には答え無く隙間風吹く淡路島は秋
3.転向を受け入れるかと聞いてくる逆さに吊られたダチュラの花が
4.秋の陽のたて糸よこ糸まつすぐに編まれて広き空となりたり
5.雨あがり天神平山小屋にスパークの臭う雲ちんにゅうす
6.湯浴みさへ叶ふのならば草原のノマドになりたし 大き夕焼け
7.指先でスマホの面(おもて)軽く撫で判った気がして深く想わず
8.人間は他の誰かのやることでわたしはやめる言葉使って
9.あさなゆうな揺り籠ゆらす母親のそのまた母のいくつもの指
10. がらんどうに時計ばかりがこちこちとわれ亡きのちも時は響かふ
11. 蒼ぞらの半月の上(へ)を銀針の飛行機一機よぎりてゆけり
12. 笹原を夜のいなづま気遠(けどほ)くて屋内(やぬち)に鳴らす『フーガの技法』
13. 顛末書提出終へしゆふぐれの空気読めよといふ風の音
14. 描きちらし重ねておけば飼い犬はいとも容易く踏み歩きゆく
15. ミンクのストールうさぎのバッグ濃くあはく横どりされた命はなやぐ
16. 鹿を撃つ時雨の茅野に昨夜(きそ)聴きし『狩のカンタータ』想ふも愚か
17. 小夜時雨さらなる朝の冷えを生み地に伏して咲く花咱夫藍(さふらん)は
18. ほそう路の罅にどんぐりおさまりて次の春には芽をだしたまへ
19. 秋の野にわたしは眠る描きさしの持主不明の水絵となって
20. 秋はなぜ禾(のぎへん)なのか知りたくてポプラ並木をガサコソ歩く
21. 秋の日は街行く人影長くして風にたわみし玻璃にくれゆく
22. もし神のあらばその愛、はつかなる塩大福のしほの味はひ
23. 離脱するという感じにて若者の多き渋谷を抜け出しており
24. 大駐車場の車のなかにひとりゐる 我はヌッペラボウへ戻りて
25. ゆで玉子つるりと剥けて秋のあさ口紅はフューシャピンクを選ぶ
26. 徳冨蘆花「順礼紀行」 を読みピラミッドの頂上が百坪ほどの平面と知る
27. 片足のもげしバッタよ土めがけ諦めずとべ吾は視ている
28. 成金も母が恋しいゆえに得る百目柿なり母との散歩で
29. 吊革からむしろ僕から手を離さないでください出発します
30. 日一日紅葉前線南下せりなにゆえ秋は深まりゆくか
31. ポケットに穴があるらし憎しみがポロリと落ちて許しておりぬ
詠草は以上です。今回は31首の詠草が寄せられました。
皆さま、ありがとうございます。
なお31番は追加詠草となります。
コメントはそれぞれの作品に関するスレッドにお願い申し上げます。
この記事の各作品のオレンジ色になっている箇所をクリックしますと、
それぞれの歌のスレッドが別ウインドウで開きますので、
そちらからもコメントの書き込みができます。どうぞご活用下さい。
コメント受付期間は11月5日(土)から20日(日)までとなります。
詠草を提出していない方でも、短歌人会のメンバーでしたら
どなたでもコメントできますので、奮ってご参加下さいませ。
皆さまの活発なコメントを期待します。
また今回から個別のコメント以外に、今回の歌会全体の作品について
忌憚ないご意見を交わす場として、この記事のコメント欄を開放します。
詠草全体の傾向や、今回の題についてのご意見などこちらにお寄せ下さい。
ご不明な点がありましたら、tankajin-eisou@mail.goo.ne.jp まで
までお願い申し上げます。
ある本を読んで(あるいはテレビを見てとかして)、それをヒントに、こういう歌をつくりました、くらいの歌までは、そんなに違和感はないのですが。
日々の生活は、淡々とした平凡なことのくりかえしであることがほとんどなので、そこから小さな発見を言葉で掬い上げることが出来れば、単語レベルではごく普通のことばで短歌はつくれると私はおもいます。
そんな歌を詠みたいし、読みたいとおもいます。