この記事へのコメント
駐車場の車の中で、やっと自分本来に戻れる、という発想の歌は、どうしても既視感があってよくある歌の典型という気がしないでもないのですが、この歌は「大駐車場」なんですね。それがひどく現代的で、そんな巨大な空間のなかの<ひとり>という感覚が面白いなと思います。
ヌッペラボウ(のっぺらぼう、?)は、かの荘子に出てくる「混沌」さんを思わせるところで、未分化の自然そのものなんでしょうね。作者のほんらいの<わたし>はそののっぺらぼうで、人に接したり、人間生活していると目も鼻も耳もついて、人間らしくなるのだけれども、それをしてしまうとかの「混沌」さんのように死んでしまうわけです。そこで作者は、折々に本来の混沌たる自然の私に戻る、戻らなきゃいけない、と思うわけで、忙しすぎるビジネスマン(ウーマン)感覚が伝わってきます。
Posted by 田宮ちづ子 at 2011年11月17日 05:46

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