この記事へのコメント
何事かが起きて、「顛末書」を「提出」する破目になった。「ゆふぐれの」「風の音」が、「空気読めよ(そうすればこんなことにはならなかった)」と言い、作中主体は「その通りだった」と諾っているのでしょう。「空気読めよ」は無論、作中主体の内声に違いないのですが、それを「風の音」に託しています。11月の歌会ということを考えると、「風」は少しさびしいような秋の風ということになるでしょうか。
三句以下:「ゆふ」「空(くう)」「いふ」にことばの響き合いがあり、まとまりよく上手く納まっています。
一、二句:「顛末書(の)提出(を)終へし」と、助詞が省略されているのが気になるところですが、そのことによって却って「しなければならないことをさっさと片付けた」とでもいうような感じが出ているかとも思います。冒頭に漢語二語を打ち出し、それがいづれも「て」音で始まり、「しょ」「しゅつ」と音が重なっているのも面白く思いました。
Posted by 大室ゆらぎ at 2011年11月11日 17:36
前評者のはじめの部分と同じ解釈をして、一読良く分かる歌で(良く分かる歌しか好きになれない自分を情けないと思いながらも)好感を持った歌でした。
前評者の詳しい懇切な評を読み教えられ、かつ脱帽する思いでした。
Posted by 永井秀幸 at 2011年11月16日 16:54

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