この記事へのコメント
笹井宏之に、

鰯雲のうろこのなかへ釣り針のように突っ込んでゆく旅客機

という歌があって、
「鰯雲」から「釣り針」へと発想の展開があってそれがおもしろく、
一読、歌のイメージが映像となって鮮明に頭に浮かんで来るのですが、
出詠歌にはそこまで深みがなく、
「銀針の飛行機一機」と言い切った効果も感じられませんでした。
Posted by 伊波虎英 at 2011年11月06日 11:30
西王です。
伊波虎英さんの引用した縁語的作品に比すれば、そのとおりでありましょうが、私はすこし評価します。

昼月が見える。空気が乾いているので、飛行機雲も出ない。飛行機雲の出ない飛行機は銀針のようだ。いいと思います。

ただ、「蒼ぞら」はどうだろう。「青」は「緑」に近いと解った上でこの作者は「蒼」を使っているのだと思うが、この作品の場合、「蒼」は濃すぎないだろうか。

余談ですが「蒼井そら」は絶妙な名前ですね。
Posted by 西王 燦 at 2011年11月13日 10:18
コメントをいただいた方、ありがとうございました。
特に「蒼」についての西王さんのご指摘、誠にありがとうございました。
今まで何十年も「蒼」は「藍」や「青」よりも薄い色だとばかり思い込んできて冬の空と秋の空にかぎって「蒼」を使ってきていました。今回のご指摘で手許の「大漢語林」(大修館書店)に当たってみたところ「蒼」は原義的にはより濃い色に使うということのようでした。
お恥ずかしい限りですが、知らないままで死んで行くよりは少しはましかなどと思っています。これを知ったのも当歌会に参加したお蔭であります。歌会の幹事さんにも感謝しなければなりません。西王さん、幹事さんありがとうございました。
Posted by 永井秀幸 at 2011年11月21日 17:25

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