2012年03月01日

第9回ネット歌会詠草/39

「畜生」と言えば寡黙に押し黙り左脳勝ちたり右脳の横に

posted by 短歌人会 at 00:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 第9回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
多くの人の言語野は左脳にあるそうですので、「畜生」と感情的な言葉を投げつけ勝ったのが左脳。負けて押し黙ったのが右脳・・・ということでしょうか。
頭の中で、左脳の横に右脳があり敗北感を感じている。というイメージがおもしろいと思いました。

でも、押し黙った左脳が勝った・・・とも読めます。
Posted by 三田村まどか at 2012年03月16日 09:58
左脳は論理、右脳は直感と・・・言われているそうなのですが・・・
面白そうな歌ですが、考えてゆくうちに解らなくなってしまいました・・・

「畜生」というのは、感情的な罵りの言葉ですが、それを言ったのは作中主体ですね。
左脳と右脳の持ち主である作中主体です。
すると、(左脳は、論理的に状況判断をした結果、ここは黙っている方が有利だと
判断して・・・押し黙った・・・)うーん、このへんから???となってくるのですが。
どなたか、ぜひお教えください。

表現としては「寡黙に」は「押し黙り」と二つあるのは、やや違和感があります。
「寡黙な」は普段言葉数が少ない意味で、「押し黙る」のは、何かに反応して
黙ってしまうの意味ですので。
「寡黙に」はいらないのではないかと思いました。
Posted by 梶崎恭子 at 2012年03月16日 22:00
理性が本能の欲求に打ち勝ったということでしょうか。ただ、誰の左脳が誰の右脳に打ち勝ったのかがわかりにくいような気がします。
Posted by 伊庭日出樹 at 2012年03月18日 08:42
貴重なご意見をありがとうございました。
皆様のご批評から、この歌を整理してみると、上3句の主語は()内になります。
・(右脳が)「畜生」と言えば、(左脳が)寡黙に押し黙り
下2句とは主語の順が逆であるという以前に、これは本当にわかりにく歌と思いました。
読み手の身になっての歌を心がけたいと思います。
Posted by 岡田悠束 at 2012年03月27日 23:46

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