この記事へのコメント
きぬぎぬの歌だろうと読みました。「かはいい」とあなたが(“われ”のことを)言ったのは、お茶を飲みながら言ったとかいうのではなくて、やはり性愛の場面であなたがささやいたのでしょう。あなたが去った後の朝の風呂場で「ゆふべ」を思い返しつつ手のひらで石鹸を泡立てている。自愛に満ちたシーンを歌にされた一首、と思います。一点、もしこのように読める歌だとすれば「風呂場」というのが日常的すぎる語のように思いました。
Posted by 斎藤 寛 at 2012年03月14日 06:42
この歌の焦点はやはり「手のひら」にあると思うのです。「あなた」が「かわいい」と言ったのは、「手のひら」ではないかと思えます。ただ、「手のひらがかわいい」というのも変ですから、具体的には「君の手はかわいいね」と言ったのではないでしょうか。ここは少し工夫がほしいところのように思えます。
とくに取り柄がないと思っている女性が(ごめんなさい、たとえば、の話です)、好きな人から「君の手、かわいいね」とほめられた。それまで気にもしていなかった自分の手が急に気になりだして、そして愛おしくなった。それで、せっせとケアを始めた、−−−−−というように読み取れます。胸がキュンとするような歌です。女の人にとって、手がかわいいとかきれいだとか言われるのは、無論人にもよりますが、最高の勲章です。
斎藤さんの解釈、ものすごく素敵ですが・・・・・どうでしょうか。
Posted by 田宮ちづ子 at 2012年03月17日 05:02
かはいいとゆふべあなたが言ひしかば風呂場で泡をたてる手のひら

「ゆふべ」が、やや思わせぶりな気がして、そう思うと・・・
上句がちょっと歌謡曲調にも思えてくるのですが・・・

下句は、面白い表現だと思いました。でも、「風呂場」という言葉は、前評の
斎藤さんのコメントに同感です・・・
なんとなく女性が歌った印象がしないのですが・・・かすかに違和感があり、男性が
女性に成り代わって詠っていらっしゃるような印象を受けます。
間違っていたら、すみません!
Posted by 梶崎恭子 at 2012年03月17日 21:38

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