この記事へのコメント
3句までで言い尽きていて、4句・5句は言い足しのようになってしまったのが残念に思われます。このままなら、例えば「抽斗を開くれば舞い立つてふ一頭」のような俳句にした方が決まったのではないでしょうか。4句・5句は上とはあまりかかわりのないフレーズを、ホワン、とつけた方が良かったのではないかと思います。
Posted by 斎藤 寛 at 2012年03月08日 20:24
仮名遣いですが、「てふてふ」が旧仮名なので、「舞い立つ」は「舞ひ立つ」ですね。
Posted by 斎藤 寛 at 2012年03月09日 05:51
「抽斗」を(箪笥とかではなく)机の「抽斗」と考えると、「羽化待つもの」は、例えば歌の下書きのようなものとも考えられます。「抽斗」自体も喩であると取れば、それまで歌になりきれていなかったものが、ふっと一首にまとまって蝶のように舞い立った瞬間というようにも読めるかと思います。
上句は視覚的イメージが鮮やかに立ってとても良いと思いますし、四句も必要な部分だと思いますが、下句が上句の説明になってしまっているところが惜しまれます。結句「かく多くして」が特に説明調(理屈を述べている)で、ことばとしても固いので、ここの言い方を変えるだけでもぐっと良くなるのではないでしょうか。あるいは、「長いあいだ羽化を待っていた蝶が抽斗を開けたら舞い立った」というような作りにするとか。蝶を結句に持って来るような作り方もあるかも知れません。しかし、上句は出来あがっているので、ここを変えるのは難しいかも知れませんね。
Posted by 大室ゆらぎ at 2012年03月15日 19:33
実際に「抽斗」を開けたら、紙やメモ=「てふてふ」が入っている。それは「やらなければならないこと」や「アイデア」=「羽化待つもの」と読ませていただきした。
それが多い人も、少ない人もいるので「かく多くして」は作者自身を表するのに必要でなのでしょう。
「歌の下書きのような」と例える大室さん流石です。私だったら請求書とかチケットの半券とかです。

Posted by 三田村まどか at 2012年03月18日 11:39
上の句で惹きつけられた歌です。
蝶の収集を趣味とする方もおられますので実景とも読めそうですが、抽斗から舞い立つ蝶を歌に喩えられた大室さんの解釈に読みが広がりました。
また斎藤さんの4句5句についての提案に共感します。或いは視線を空に向けてもいいかなとも考えました。
Posted by 村上 喬 at 2012年03月24日 11:34

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