この記事へのコメント
 この歌は下句で(オチを)全部言ってしまっているとおもいます。しかし、意味的にはすっきりしていて、作者が伝えたいことは、はっきり読者に伝わります。
 短歌は全部はいわないのが、あるいはできるだけいわないのが肝要なので、ここからどこまで削れるのかが問題なのだとおもいます。
 そういう点では、作者にとって削りがいのある歌だとおもいます。
 僕は、下句では、あまり意味が重くならない範囲で場面転換(別のことをもってくる)したいです。
Posted by 山寺修象 at 2012年03月07日 17:14
モーニング娘やAKB48など、アイドルグループからメンバーが抜ける時に、「脱退」や「引退」ではなく、「卒業」という言葉が便利に使われていますが、実質はリストラだったりする場合もあり、そのシビアさを言葉によってごまかそうとする白々しさ、欺瞞を作者は感じ取ったのだと思います。
4句目が6音の字足らずとなっていることで調べが不安定で散文的な感じが強調されてしまっているので、ここを7音にすると安定して読みやすくなると思いました。
Posted by 高澤志帆 at 2012年03月07日 22:43
高澤志帆さんと同じく、四句を7音にすることにはわたしも賛成します。
もう少し口語的な言葉づかいですと、散文的になっても似合うと思うのですが、この歌の場合、一首全体の言葉が比較的かたいので、定型の方が合うと思います。
Posted by 弘井文子 at 2012年03月22日 14:34
今の世の中にありそうなことを捉えた歌と読みました。四句目の字足らずは、やはり気になります。言葉→言の葉とすれば、解決しますね。
Posted by 近藤かすみ at 2012年03月22日 22:13
みなさんのコメントは今後の作歌に役立てます。4句目の6音はこのままで行きたいと思います。全体のリズムとしてここで小休符を入れる感じで流したいのです。「言の葉」にするとますます「卒業」という言葉が綺麗事になってしまいそうな気がします。
Posted by 伊庭日出樹 at 2012年03月23日 20:48

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