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2012年05月05日
第10回ネット歌会詠草/15
ガリバーもオウムもをらぬまぼろしの上九一色村にカタクリの花
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この記事へのコメント
涼やかな凛としたカタクリの花がくっきりと浮かびます。しかしこの1首にはなんと多くのことが含まれていることでしょうか。なんとも不可解なオウム騒動に巻き込まれた上九一色村はその後オウムの施設が取り壊された後に、ガリバーのテーマパークができて数年で閉鎖になり、村自体がいくつかに分離され周りの自治体に吸収合併されたそうです。人間の難解さ複雑さ、他愛なさ、もろさ、悲しさ、したたかさなど地元の方は身をもって味わわされたことでしょう。この十数年の出来事は一体何だったのか・・と茫然とたたずむ人の目に美しいカタクリの花が映じたのでしょう。
Posted by さとう ひろこ at 2012年05月06日 06:10
良い歌のように思えて印を付けていたのですが、「ガリバー」と「まぼろし」が分からず書き込めるまでに至っていませんでした。それが上記のさとうさんのコメントでよく分かり、やはり良い歌と思いました。
Posted by 永井秀幸 at 2012年05月09日 16:39
上九一色村のその後のこと、初めて知りました。ガリバーのテーマパークがあったなんて。
ガリバーの訪ねた不思議な王国もひどく不可解な不思議なもので(あの物語は本来は諷刺だそうですね。その中に日本も出てくる)、オウム真理教の建国(?)したあの王国も、虚構の玩具のようなもので、それがまぼろしに過ぎなかった、ということがこの歌でうまく表されていてますね。
最後のカタクリの花はたしかに不思議な王国滅亡のドラマのエンディングとしてはきれいではかなさもあっていいのですが、少しおさまりがよすぎるかなという気もします。
Posted by 田宮ちづ子 at 2012年05月10日 05:05
ガリバーもオウムもをらぬまぼろしの上九一色村にカタクリの花
前評のさとうひろこさんのコメントで、理解が深まりました。
三句「まぼろしの」のことばに含まれた時間の重さ、苦さ、無常観が、強く想われます。
結句「カタクリの花」は、春にさきがけて咲く可憐な花です・・・
そこに作者の鎮魂と希望のこころを見る気がします。
こころに強く残る歌だと思います。
Posted by 梶崎恭子 at 2012年05月11日 23:35
オウム真理教の事件で、上九一色村が有名になる前は、そんな地名があることも知らず、読み方もわかりませんでした。それが、あの事件によって有名になりましたが、ほとんど忘れかけていました。ガリバーのテーマパークができて閉鎖されたことも、ここの書きこみで初めて知りました。
上九一色村は、短期間の間に翻弄された村であり、そこに住む人、ふるさととする人はどんな思いであろうかと想像すると、何とも言えない気持ちにさせられます。
いままでのあれはまぼろしだったのかという率直な思いを述べて、カタクリの花でおさめた良い歌だと思いました。
Posted by 近藤かすみ at 2012年05月15日 00:26
「上九一色村」不思議な文字とひびき。
あの地の出来事はいったい何だったのか、改めて思い起こさせる作です。
4句「上九一色村」は「かみくいっしき」と7音で読みたいと思います。
余談ですが、カタクリの花が咲く地に、現在は日本盲導犬総合センター「盲導犬の里 富士ハーネス」の施設が建っています。
Posted by 庭野 摩里 at 2012年05月28日 22:11
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