この記事へのコメント
私のように中部地方の住まいで、東京の地理に疎い者でも、最近は毎日のように
テレビや雑誌で、スカイツリーの情報が入ってきますから、
墨田区のあのあたりの地理や地名も随分と知ることが出来ました。

普通に読みますと、「金雲」が結句「日没を待つ」から「夕焼雲」が
金色に輝いて見えることを表現されたもので、なんと雄大で「スカイツリー」という
近代的な建築物との対比を詠まれたのかと思います。

しかし、テレビでちらっとあのあたりにあるビール会社の「オブジェ」を見てしまいました。
あれはビールの泡だったのか?金色の雲のようでしたね。
そこでこの「金雲」に迷ってしまいました。
もし「金雲」が夕焼雲でなくオブジェを指しているなら、ずいぶん読み方が変わってしまいます。

「金雲」という表現そのものがなにか屏風のなかの絵ですとか、
「金運」という響きとも重なってうまくイメージできません。
初句で「金雲」をもってくる必然性が、私にはよくわかりませんでした。
あるいはこのオブジェがスカイツリーとのツーショットで有名なのでしょうか?

下句の「吾妻橋にて日没を待つ」に重点を当て、作者は何の目的でどんな想いで
「吾妻橋」の上にいるのだろうと、そこにもう少し読み手の想像が
及ぶような作りですと「スカイツリー」が生きてくるのではないでしょうか?

しかし隅田川にかかる橋は、「言問橋」ですとか「吾妻橋」ですとか
「両国橋」ですとかずいぶん由来のある名前が多くて、スカイツリーが出来てからは
また今までと違った歌に詠むことが出来るものだと感じました。
Posted by 三島麻亜子 at 2012年05月10日 20:54
金雲とスカイツリーを見つめおり吾妻橋にて日没を待つ

私もスカイツリーは、テレビで見るだけですが、スカイツリーの見える場所には、情緒のある地名のところが多いという印象です。
吾妻橋という地名も、味のある地名だと思います。また金雲は「金運」を思わせ、それはそれで現代的というか、現実的。作者は自分の金運を思いながら、スカイツリーを見ているのでしょう。素直に共感できる歌です。
Posted by 近藤かすみ at 2012年05月15日 00:16
「金雲」:最初は、夕日に染まった金色の雲のことを言っているのかなと思ったのですが、そのうちに私も例のオブジェに思い当りました。吾妻橋の東のたもと、アサヒビールの建物の屋上にあるオブジェです。たしかバブル期の頃に出来たもので、何を表しているのか?と、だいぶ話題になりました。「ビールの泡」は、もう一棟のビルの屋上部で、金色(というか辛子色?)のオブジェは炎だと思います(なかなかそうは見えないので、憶測を呼んだ。かなで書くのは憚られるので漢字で書きますが、「雲古」のようだと言われた)。吾妻橋からオブジェとスカイツリーを視野に入れると、たぶん東の方を向くことになるのではないでしょうか? 「見つめおり」からすると、視線は固定されているようですから、作中主体は東の方を「見つめ」ている。日没は西の方。だから、この「日没」は、日没そのものというより、日没の時間帯のことを言っているのでしょう。しかし、「金雲」は、「金色の雲」のことであるという可能性は残ります。
Posted by 大室ゆらぎ at 2012年05月17日 15:55
吾妻橋辺りの夕暮れは、話題のオブジェ(炎という説もあるらしいですが)と、金色のビル(ビールのジョッキ)に夕陽が映えて、スカイツリーとの、絶好のカメラ撮影ポイントらしいです。
Posted by 弘井文子 at 2012年05月18日 11:16

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