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2012年05月05日
第10回ネット歌会詠草/11
絹の道こそ憧れと決めたのはサマルカンドを地図で知った日
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posted by 短歌人会 at 00:22|
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この記事へのコメント
「憧れと決めた」:憧れというのは意思で決めるものではなくて、自然にそういう気持になる、心ひかれるということだと思うので、「憧れと決めた」という表現には無理があるように思います。
Posted by 大室ゆらぎ at 2012年05月15日 19:48
絹の道こそ憧れと決めたのはサマルカンドを地図で知った日
「憧れる」のは「心を奪われる」「心がさまよいでる」といった意味ですから、
大室さんが書かれているように「憧れと決める」のは妙ですし、なんとなく本末転倒ではないか、と感じる歌です。
サマルカンドは「絹の道」の中心都市で、写真で見てもまさに「憧れて
しまう町」ですが、「地図でサマルカンドを知った日」から「絹の道」に
憧れるというのは、サマルカンドというポイントを知って絹の道という
全体像に憧れる(と決める)、ということになり、対象がぼやける方向に
心が動いていく、という妙な動きを見せられているような気がします。
憧れているのは「サマルカンド」ではないのでしょうか?
Posted by 花鳥 佰(かとり・もも) at 2012年05月15日 22:47
絹の道こそ憧れと決めたのはサマルカンドを地図で知った日
上記おふたりのコメント、じつに的確。
ただ、もう一度、この作品にそって解釈を逆順させると、たとえば
「生涯、かならず一度でも絹の道(シルクロード)へ行ってみたいと決めたのは地図の上であの美しいサマルカンドを知った日だ」
という意味になりましょう。
むろん、作者は、上記二者のすぐれたコメントを参照いただきたく。
Posted by 西王 燦 at 2012年05月21日 20:03
>絹の道こそ憧れと決めたのはサマルカンドを地図で知った日
先行のお三方の評に尽きるかと思います。
「憧れ」って、難しい言葉だと、改めて思いました。
地図上の位置や、歴史的な位置など詳しく知りませんけれど、「サマルカンド」と言うことばそのものが美しい響きを持ってゐて、憧れずにいられません。
Posted by 弘井文子 at 2012年05月21日 21:16
私は「憧れと決めた」にはみなさんのご指摘ほど違和感はなく、想いを反復している、重ねているという意味で捉えたので、むしろ共感できました(ミーハー心みたいな感じかもしれないです…)。
それよりも、
なぜ「サマルカンド」でなければならなかったのか?
なぜ「シルクロード」を「絹の道」という思わせぶりな言葉に言い換えたのか?
にという点に引っかかりました。
絹の道とサマルカンドはイコールですよね。
花鳥さんもおっしゃっていましたが、私も憧れなのはサマルカンドだと思うので、この国の何に惹かれたのか、情報が欲しいです。
Posted by 高松 霞 at 2012年05月22日 01:00
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