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2012年05月05日
第10回ネット歌会詠草/6
プロヴァンスワイン携え紫の風の回廊さまよいながら
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この記事へのコメント
プロヴァンスワインといえば、手軽で安価なワインの代表。紫の風の回廊がどこにあるのか、さまよいながらと言いさしになっている点も情況が不明。どちらかを明確にして頂くと判りやすい。
Posted by 秋田興一郎 at 2012年05月06日 06:29
なんとなく、歌詞の一節のようで面白い作品です。秋田さんがお書きのように、地名=プロヴァンスがプロヴァンスワインなら、けっこう庶民的日常的。
「風の回廊」といえば、山下達郎の唄。
今も心には
つむじ風の扉へ続く
回廊(コリドー)
たぶん、この雰囲気の作品ですね。
Posted by 西王 燦 at 2012年05月14日 20:04
「紫の風の回廊」:「紫の」は、「風」にかかるのでしょうか、それとも「回廊」の形容でしょうか。前者なら、「紫色の風の吹く回廊」の意でしょうし、後者なら「風の回廊」という特定の場所があるのかとも思われます。「紫」をブドウの色と考え、「紫の風の回廊」をブドウ畑の喩と取ることも出来なくはないかとも思いますが、この一首だけからそう読み取るのは難しいような気もします。この歌の舞台は、プロヴァンスなのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?
「携え…さまよいながら」:連用形のあとに「ながら」が来て終わっているので、文章としてかなり不安定な印象を受けます。「ながら」を使う構文は、ふつう「…しながら…する(終止形)」のようになるかと思うので。「さまよい」感を出すため、このようにされているのかとは思うのですが…
Posted by 大室ゆらぎ at 2012年05月15日 19:45
先のコメントはやや解りにくい書き方でした。大室さんがお書きのように、「さまよいながら」というのは、いかにも途中でいいやめたような印象で、そこが、作者の意図。それを、私は「歌詞」の一節のようだ、と述べました。
「紫の風の回廊」の「紫」は「風」にかかるのか「回廊」にかかるのかという設問もとても面白いと思います。そこで、私は山下達郎の歌を思い出したのですが。
この歌の舞台はプロヴァンスではないと読むべきでしょう。プロヴァンスワインを携えてプロヴァンスにいることは不自然。たとえば、ウイーンに「ウインナーコーヒー」はないように。
この作品は
プロヴァンス/ワイン携え/紫の/風の回廊
/さまよいながら
というふうに句切られます。こうした場合は「紫」は「風の回廊」にかかると読むのがいいのではないかと思います。
Posted by 西王 燦 at 2012年05月16日 20:03
ごめんなさい。
プロヴァンスワインを携えてプロヴァンスにいることは不自然。
と書いた前言撤回します。
この作品の場面は、以下のようなツアープランです。
「ブドウ園とシャトーをめぐる!南仏プロヴァンスでワイン入門半日観光ツアー」
内田康夫に『藍色回廊殺人事件』というのがあり、これは四国吉野川が舞台です。これをヒントに「紫の風の回廊」とはどこかと推測してみますと、やはり南仏プロヴァンスの風景しか考えれない。失礼いたしました。
Posted by 西王 燦 at 2012年05月17日 04:36
場所をあえて特定してみよう。日本の場合には、わざわざプロヴァンスワインとは言うまい。としたらワインもとれる南仏プロヴァンス。紫の風の回廊とは、風そよぐラベンダー畑の中の道であろう。「さまよう」とは、どこへ行くとなくぶらぶら歩くこと。結果、ワイナリーでワインを試飲し購入した後、広大なラベンダー畑の中の道をいい気持で風に吹かれながら歩いている情景。
Posted by 秋田興一郎 at 2012年05月17日 10:46
みなさまコメントをいただき有り難うございました。
自分の現状を詠み込みたかったので、回廊を使いました。
やはり山下達郎の歌詞の印象が強く感じられます。
ワイナリー巡りは楽しみのひとつですので、他の地名で置き換えしてみたりとこの題詠でもう少し作りたいと思います。
Posted by 北島裕子 at 2012年05月26日 17:30
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