なお本日から5月28日の月曜日いっぱいまで、
各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立て戴ければと存じます。いうなれば感想戦です。
特に詠草を提出されている方でまだコメントのない方は
是非一言述べて下さればと存じます。
ご自分の作品にでも他の方の作品にでも構いません。
もちろん、それ以外の方のここからのご登場も大歓迎です。
皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げて戴ければと存じます。
短歌人会には700名以上のメンバーがいます。
いつも決まったメンバーで会を行っても仕方ありません。
つねに動かして行ければと考えております。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【詠草】※カッコ内はルビ
1.今一度訪ねてみたし信綱の碑(いしぶみ)立てる小夜の中山 / 秋田興一郎
2.いにしえの奈良の鹿らは誇り持て知床の鹿の気高きことよ / 伊庭日出樹
3.灰色の空に圧されて佐倉台息の苦しく病院坂行く / 青柳 泉
4.はろばろと打ち寄せられし韓国語 静間の浜に日を浴びてゐる / 弘井文子
5.春の雨満員のバスはめぐりつつ東雲(しののめ)町から花影町へ / 西橋美保
6.プロヴァンスワイン携え紫の風の回廊さまよいながら / 北島裕子
7.人さらふ風のあはれよ攫はれて大君ヶ畑(おじがはた)口バス停に佇(た)つ / 三島麻亜子
8.円相場とハノイの気温を確認し読売新聞を読み終へにけり / 山寺修象
9.甘党の君のため買う練馬名物大根まんじゅう葉っぱも付いて / 平井節子
10. 金雲とスカイツリーを見つめおり吾妻橋にて日没を待つ / 渋谷和夫
11. 絹の道こそ憧れと決めたのはサマルカンドを地図で知った日 / エ リ
12. 伊那みやげのざざ虫煮付の肴にて酌めば美(うま)しよ目にも舌にも / 永井秀幸
13. 下りきて各駅停車の終点の一つ手前に雀宮あり / 三田村まどか
14. 「Indianapolis(インディアナポリス)」この発音は最難関苦労の末にIndyで通す / 楠田よはんな
15. ガリバーもオウムもをらぬまぼろしの上九一色村にカタクリの花 / 西王 燦
16. 地図からは消えてしまつた<二つ井戸>もう夏だものわたしは涸れた / 田宮ちづ子
17. 待ちかねて咲(ひら)く花あり美濃太田おくれしことを友に詫ぶれば / 近藤かすみ
18. テキサス州アマリロという地名ありファンク一家という家族あり / 藤原龍一郎
19. 「MORIOKA(盛岡)」と何度聞いても私にはロシア語みたいには聞こえずにいる / 照井夕佳詩
20. 富岡のひとの持ち来しぺらぺらの防護服みなで着まはしてみつ / 花鳥 佰
21. 午後9時の横浜駅の構内で違ふ制服着てゐたA子 / 桑原憂太郎
22. 霧深きノバヤゼムリヤ核実験あまた過ぎにし夏はかへらず / 大室ゆらぎ
23. 四角四面キャンプの柵は幾何学に空を切りたり ここは横須賀 / 間 ルリ
24. 横川の駅で買った釜飯の器は未だに使うことなし / 竹田正史
25. うらやまに蕨つみつつおもひをり京浜東北線のかの駅 / 庭野摩里
26. 春尽きて君を待ちたる新宿のスクランブルの被写界深度 / 高松 霞
27. 北野坂登り終わって振り向けば都会の顔した海がきらめく / 海野 雪
28. たまきわる靖国神社、その先にさらにたまきわる九段会館 / 生沼義朗
29. ひとびとのつむじつむじが黒黒と品川駅でたくさん降りる / 鈴木杏龍
30. 河野裕子あはき桜のいろしたる着物にて在りき 中野サンプラザ / 梶崎恭子
31. 薫風や浴衣の裾をはためかせ両国橋を力士が通る / 村田 馨
32. 草原に火は放たれて風起きぬ生き物のごと阿蘇の野が燃ゆ / さとうひろこ
なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッド直接お願い申し上げます。
なお5月29日の火曜日以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにされますことをおすすめします。
次回第11回歌会は予定通り、7月開催予定(詠草募集は6月下旬より)です。
なお次回は自由詠での歌会となりますが、ご要望があれば検討しますので
歌会に対する改善案なども含めまして、積極的にお寄せ下さい。
できる限り運営に反映させて参りたいと考えております。
次回もたくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。
ではもうしばらくの間、よろしくお願い申し上げます。
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