この記事へのコメント
今回、もっとも共感して読んだ歌でした。朝顔が咲くことのできたこのひと時をよろこんで大きな藍の花をひらく。見ている作者もこの歌を読んでいる僕もよろこんでいる。そんなことを思いました。みずみずしい美しい花が見えるようです。
「戻るなき}が「戻ることなき」の省略であることは分かりますがやや語法として無理があるようにも感じました。初句七音もありかと思いましたが、四句、五句が一音増であり、どちらを取るかは僕にも判断がつきません。
Posted by 永井秀幸 at 2012年07月05日 16:47
花の開く瞬間というのはほんの一瞬なのでたいていは見逃してしまう。その瞬間を「戻るなき」時間ととらえた上の句に惹かれます。「戻るなき」はこれでいいのではないでしょうか。語法に問題があるとも思えないし。
下の句がすこしもたもたと重い感じがします。ゆったりとした調べという気もするのですが、推敲の余地があるのではないかとも思いました。たとえば「朝顔おほきく藍を展けり」とか「朝顔の藍おほきく展く」とか。
Posted by 田宮ちづ子 at 2012年07月07日 05:21
>戻るなきこのひと時をよろこびて朝顔おほきく藍の花展(ひら)く

初句二句で取り返しのきかない時間のことを言ったあと、よろこびて、おほきく、展(ひら)く、と向日性のある明るい言葉を展開したダイナミックな歌だと思います。藍の花で情景が目に浮かびます。
Posted by 近藤かすみ at 2012年07月07日 19:16