この記事へのコメント
【選歌集計結果=2票】
【投票者=桑原憂太郎/西五辻芳子】  
Posted by ネット歌会集計担当 at 2012年11月07日 10:29
われの手よわれを離れて晩秋のしろき川原にあそべよひと日
 
少し川原から離れた位置から俯瞰して詠んだ歌。
今日は出かけられないけれど、遠く見える川原であそびたいものだなあということを平明な言葉で対象とのスタンスをうまく表現しています。詩情にあふれ実際には出来ないことをわれの手に呼びかけているところが、ミステリアスな着想でしかもあそべよひと日と命令形でむすんでいます。調べもきれいな秀歌でとらせて頂きました。しろき川原は、白い砂利の川原か白い葦か薄の穂が茂る川原かわからないので作者にお尋ねしたいです。
俵万智さんの名歌に下記がありますが、
四万十に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら
という歌へのオマージュをこめた返歌とも受け取りました。
 
Posted by 西五辻芳子 at 2012年11月10日 03:34
作者は自分の手に呼びかける。私を離れて、晩秋の川原で遊んでおいで。
作者は、多忙なのか、それとも病床なのか。その解釈は読者に委ねられているけど、とにかく、作者は川の冷たい水に手を入れて、時間を忘れて過ごしたい、けど、それはかなわない状況にいる。
そういう状況にある作者の、秋の深まっている川原で手を川に浸したりして過ごしたいなあという、ささやかな願望を歌にしています。
「晩秋」「川原」の語感がやや固いですが、「しろき」「ひと日」の柔らかな言葉が作者の心情を表わしているかのようです。
私のなかでは、今回の秀歌とさせていただきましたが、意外に票が集まらなかったのは、皆さんに既視感があるからでしょうか…?
Posted by 桑原憂太郎 at 2012年11月11日 17:29
既視感があるから、というよりは……。
人間の手首だけが河原をふらふらとさまよっている映像って、なんか奇妙で不気味で。
これがシュールな映像として表現できていればそれはそれで面白かったと思われるのですが、そういうコンセプトで成り立っていないのではないか、と思った次第です。
Posted by 田宮ちづ子 at 2012年11月12日 20:12
丁寧に読んでいただき、有難うございました。白い川原は、白く乾いた砂の川原です。最初は「乾く川原」だったのですが「乾く」と「川原」の音が似ているのが気になって白い川原にしました。たまに行く群馬への旅に、列車が鉄橋を過ぎるときに見下ろすだけでその川原に行ったことはありません。人がいたこともありませんので、行くのは難しいのかもしれません。
Posted by 吉岡馨 at 2012年11月26日 21:32

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