この記事へのコメント
【選歌集計結果=2票】
【投票者=梶崎恭子/西王 燦】
Posted by ネット歌会集計担当 at 2012年11月07日 09:46
いい意味で笑える作品だと思います。

私もフリースの手袋を持っていますが、布地は頑丈なくせに、たしかに縫製はお粗末。そこからほころびてくる。メイド・イン・チャイナとか、メイド・イン・タイとか、いわゆるお針子さんの顔を親和的に思い浮かべる。

そこからが駄目

「そこ」というのは直接的には「縫製」のことだろうが、「駄目」と言われると、なんとなく、切って捨てるような感じで、楽しく笑える。
Posted by 西王 燦 at 2012年11月14日 19:31
フリースの手袋布地頑丈で縫製弱くそこからが駄目

面白い具体に着目した、面白さがあります。

実は、私は前評の西王さんが、結句に面白さを感じていらっしゃるのとは逆に、
結句が、結句だけがしっくりこなかったのです。
「が駄目」の表現が、あまりにごつごつしているように感じて・・・これが例えば
「そこから解(ほつ)る」とかだったら、もう断然一押し!の歌と感じたと思います。

調べの力強さ、たたみかけた三句も、隙がないと思いました。
お洒落ではない、日常の具体が的確に詠まれています。、ここで結句がかすかな抒情を
感じさせるものだったら、そこでぐいっと心を掴まれるように思います。

好みの違い、でしょうか。


Posted by 梶崎恭子 at 2012年11月14日 23:33
フリースの手袋布地頑丈で縫製弱くそこからが駄目

着眼点が良い歌ですね。

2句から4句にかけての「手袋布地頑丈で縫製弱く」ですが、
助詞が多数はぶかれていて読み下していてすごく拙さを感じました。
ここは推敲の余地があると思います。
2句から3句にかけての漢字の羅列は見た目にも窮屈な感じがしますし。

素っ気なく吐き捨てるように言い放った結句の「そこからが駄目」が、
この歌のフリースの手袋にはとてもふさわしいように僕は思いましたが、
梶崎さんが例示された「そこから解(ほつ)る」も捨て難く思えてきました。
どっちが正解か。やはり好みの問題なのかな。
 
Posted by 伊波虎英 at 2012年11月17日 16:23
面白いところを歌ったお歌です。
私も、最初は「手袋布地頑丈」とひとまとめにして言うのはどうかなと思い「手袋の布」「手袋の生地」など考えもしたのですが、でも、結句のぶっきらぼうさにはこの迫力の六文字熟語風が相応しいのかなと今は思います。「手袋のフリースの布」、と言葉の順番を変えるのもありでしょうか。
結句は、梶崎さんの提案は魅力的だし、一方でこのままでも良いと思います。どちらも良いので、それならば作者の意を尊重してこのままを私は支持します。
身近なことに想を得ていて、どちらかというと隙だらけの歌に思えるのですが、繰りかえし読むうちに、『私達、人が全きものを手に入れることなどあるのだろうか』と、なんとなく淋しい心になってきました。
Posted by 吉岡馨 at 2012年11月17日 21:55
確かに、手袋の類にはいろいろありますが、フリースの手袋、薄い割には頑丈です。ただ布地というとある程度の面積を考えるので、手袋でなく上着だったら、布地といって良いんだけど、と思います。かといって布切れでは手袋にならないので、布、というかフリースっていうだけでわかることはわかります、「布地頑丈」という音(手袋で一旦切って読む)そうするとこの言葉が妙にリズムがあるんですね、で「そこからが駄目」にリズムよくつながります。

ニットの手袋では困りますし、軍手は論外です。縫製してないもの。(子供のとき軍手を縛る内職を両親がしていました)

余談ですが、寒いときフリースの布地でぐるぐる巻きになって歩きます。150X120、私が152程度の身長ですから、布が歩いているみたいになります。
Posted by ふゆのゆふ at 2012年11月18日 11:24

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