この記事へのコメント
【選歌集計結果=1票】
【投票者=吉岡 馨】 
Posted by ネット歌会集計担当 at 2012年11月07日 08:54
10年ほど前の正月休み、僕は北海道から羽田で乗り換えて沖縄の那覇空港に着いた。あまりの温度差で風邪を引いてしまい、三泊四日で沖縄本島をめぐるはずの旅が、一転して那覇市内と主に国際通りのスターバックスでのんびりする時間となった。それでも元気を振り絞ってせっかくなのだからと市内をあちこちさまよい歩いた。街角からは三線の音色。観光客向けでも三線教室でもない、普通の民家だった。牧志の公設市場からそう遠くない陶芸品店でお土産を選んでいた。朗らかに応対してくれたおばさんを思い出す。いづくも同じ冬のおばはん。
Posted by 伊庭日出樹 at 2012年11月07日 21:06
作者の方に申し上げたい。おばちゃんはどこも同じではありません。大阪のおばちゃんといえばあるイメージで語られがちで、図々しく朗らかなというような、大阪にも私のようなくらい
おばちゃんもいると思いますよ。それに沖縄にも。
既存のイメージで歌わないほうがいいとおもいます。歌や詩を作るのはある意味、新しい自分だけのイメージの発見です。
Posted by 青柳泉 at 2012年11月10日 22:56
旅にでるともちろんその土地の珍しい景物を喜ぶわけなのですが、一方で自分に親しいものを旅の地にもみつけて嬉しくなるという経験はだれにでもあることでしょう。この作者は「大阪も」とあり、一方で「旅に・・沖縄」とあるのですから、大阪をベースに生活していらして、沖縄に出かけられての印象のお歌ではないかと思います。中年の女性の印象を一括りにしたというわけではないと思います。
「おばちやん」という短歌には使いづらい言葉を上手に使い、また古風に「けり」を入れたりして工夫があると思いました。上句の定型どおりのリズムが下句に一変してゴツゴツするというのも単調でなくて良いと思います。
Posted by 吉岡馨 at 2012年11月12日 21:46
おばちやんはどこも同じと思ひけり大阪も旅に出会ひし沖縄も

大阪のおばちゃんに対して世間でステレオタイプに言われているイメージを作者も持っていて、
他の地域のおばちゃんとは違う特殊な人種だと大阪に住みながら決め付けていた。
けれども、沖縄を旅して沖縄のおばちゃんと接してみると、
別に大阪のおばちゃんが特殊というわけじゃないなと気付いたわけです。

なので、青柳さんの「既存のイメージで歌わないほうがいいとおもいます。」というコメント、
一般論としてはその通りなんですが、
この歌は既存のイメージで詠った歌ではなくて、既存のイメージを打ち消した歌と言えます。
まさに、青柳さんの言う「歌や詩を作るのはある意味、新しい自分だけのイメージの発見です。」
に合致した歌です。

ただ、肝心のどこが同じだと思ったのか(「新しい自分だけのイメージの発見」)が
具体的に詠われていないために、なんだか物足りない歌になってしまいました。
そこがとても残念です。
 
Posted by 伊波虎英 at 2012年11月15日 01:14
作者は「おばちゃん」に対して暖かいほのぼのとしたイメージを持っているのだろうなあと感じます。でもここまで「大阪のおばちゃん」なるものがマスコミで喧伝されるとね、あるステレオタイプが出来上がるのは仕方がないし、この歌もそれに安易に乗っかっているというか、少し短絡的な感じがするのは否めない。伊波さんの言う「既存のイメージを打ち消した」というのはちょっと言い過ぎかな。大阪の町中で生まれ育った人間としては、かの「大阪のおばちゃん」のイメージってかなり違和感があるんですよね。恥しそうに小さな声でほそぼそとしゃべる含羞の大阪のおじちゃん。おばちゃんってけっこう多いんですけどねえ。この世の中は多角的に見た方がやはり面白いです。
Posted by 田宮ちづ子 at 2012年11月18日 09:50

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