この記事へのコメント
【選歌集計結果=2票】
【投票者=大室ゆらぎ/桑原憂太郎】
Posted by ネット歌会集計担当 at 2013年02月08日 11:30
ネットで調べたところ、「ホーランドロップ」は、ペット用飼い兎の一首で、垂れ耳で、小型の兎のようです。
耳が垂れているので、「しんと両耳閉ざす」となる訳ですが、粉雪降る寒い季節、鳴き声を発することもなく、じっと耳を澄ますように身を丸めている、いかにも兎らしい姿、愛らしい姿が、浮かびます。
調べもよく、雪と言う題によく合っていると思います。
Posted by 弘井文子 at 2013年02月10日 22:00
今回の詠草の中で、いちばん良い作品だと思いました。ホーランドロップというのはウサギの種類ですね、垂れ耳で小さくて可愛い。以下、「閉ざす」の主語は作中主体、「微笑んでいる」の主語はホーランドロップと取りました。
雪が降っているとき、地上からすべての物音が絶えてしまったような気がすることがあると思います。そうした状態を逆に、「粉雪にしんと両耳閉ざすとき」と、作中主体を主語にして表現している。あまりに静かで、世界のなかに自分だけが取り残されているような感じ。あるいは、無音のなか、自分の中に深く入って行くような感じ。両耳を閉ざして、自分で自分を閉じ込める。大袈裟に言えば、世界の拒否。ふと見ると、ホーランドロップが微笑んでいる。垂れ耳のホーランドロップは、いつも両耳を閉ざしていますが、穏やかで満ち足りているように見えます。ウサギはふわふわして温かくて幸せそうに静かにしている。まるで周りの音声など要らないかのように。ホーランドロップの微笑みは、作中主体にとって、小さな救いのような微笑みであるはずです。
Posted by 大室ゆらぎ at 2013年02月12日 06:41
「粉雪にしんと両耳閉ざすとき」。大室さんのコメントが、この歌の抒情性を見事に伝えていると思います。
この上句から、微笑むホーランドロップへ流れるのですが、ここについては、読者が「耳→ウサギ」という自然な連想も楽しめると思いました。
今回の歌会で、私のなかではいちばんの作品です。
Posted by 桑原憂太郎 at 2013年02月17日 08:19