この記事へのコメント
冬の晴れ間は澄み切った空気が世の中を支配して、厳しくも美しい世界を作り上げます。北海道の大空を仰いで、宇宙を見たような気がした冬の日々。
Posted by 伊庭日出樹 at 2013年02月07日 23:30
【選歌集計結果=11票】
【投票者=岩下静香/海野雪/大室ゆらぎ/花鳥佰/北島裕子/さとうひろこ/渋谷和夫/鈴木杏龍/竹田正史/照井夕佳詩/永井秀幸】
Posted by ネット歌会集計担当 at 2013年02月08日 11:18
冬の澄んだ青空、キーンと冷たく張り詰めた空気、すっかり葉の落ちた木々の間にも雪が積もってそこは林というより開かれた空間になっている。
一面の雪で光がまぶしくて他の季節の林の影はどこにもない。
こんな清らかに澄んだ世界では人間の小さな隠し事など何の意味もなく、大いなるものにすべてを見通されている気がして素直になれる。

美しい冬の自然の景色から心象風景まで鑑賞させてくれる優れた歌だと思いました。
三句「明るくて」結句「さらされさうで」と言いさしのような感じがして・・もっと断定的な言い方にするかどうかは好みでしょうか。
韻を踏んでいるのかもしれません。
Posted by 海野 雪 at 2013年02月09日 11:39
上記、海野さんの鑑賞とほぼ同じで良い歌と思い真っ先に一票を投じた一首でした。
結句の言いさしは僕は成功していると思いました。
Posted by 永井秀幸 at 2013年02月11日 16:52
雪晴れの林は見たことがないのですが、歌からリアルに景色が目に浮かびました。しいんとしていて、だだっぴろい、怖いような、美しいような景色。
Posted by 鈴木杏龍 at 2013年02月11日 22:16
 多くの支持を受けた歌ですね。
 みなさんの一首評のうちの解釈・鑑賞の部分がとくにステキだとおもいました。

 「(隅)まで」「(明るく)て」「さへ」「さうで」などが、全部変えた方がいいという訳ではないのですが、ひとつずつは微妙に再考の余地があるようにおもいました。
 結句については海野さんに同感です。この歌はイメージの歌なので、結句の表現は断定の方がいいようにおもわれます。
 
Posted by 山寺修象 at 2013年02月12日 10:00
下句の結び方については、前評にもあったように、断定する形にした方が良いのではないかと私も考えていました。しかし一方、言いさしとすることで、文字通り「かくしごとさへさらされさう」なほど無防備な「われ」の状態を却ってうまく表現しているのではないかとも思うのです。また、「明るくて」「さらされさうで」とちょっと子供っぽい言い方になっている点、かな表記になっている点と合わせて、そこがこの歌の魅力のひとつになっているようにも思います。確かに、このあたりを変えれば、それはそれでもっと良い(正統的な)歌になるのではないかと思うのですが、上に述べたような魅力は薄れてしまうのかも。
「さへさらされさう」の「さ」と他の音との交替(その前奏としての「林」の「し」、「隅」の「す」、「かくしごと」の「し」も含めて)も、音韻、表記の両面で面白いですね。
Posted by 大室ゆらぎ at 2013年02月20日 18:42
みなさんの鑑賞通りとてもステキで、共感できる一首でした。上の句の漢字仮名交じり表記と下の句のひらがなのみの表記とに少しギャップを感じ、作者の意図したこととは思いながらやや読みにくく感じました。結句の詠みさしの感じが気になったのかもしれません。
Posted by 加藤隆枝 at 2013年02月24日 16:11
下句は意味が無化されているような印象を受けました。「隠し事までさらされそう」な明るさの中を、まさに今歩いているといった臨場感を、言いさしの表現がうまく出している気がしました。
Posted by 岩下静香 at 2013年02月25日 22:15
一番最初に良いと思いとりました。ほぼみなさんの感想と同じです。ただ読みかえすうちに私としたら、「林の隅」の部分に何の林か(杉、ケヤキ、白樺など)隅を(根元、あるいは根元に落ちているものなど)さりげなく書き込んだほうが魅力的になったと感じました
Posted by 竹田正史 at 2013年02月25日 23:12
私もこの歌が今回の歌の中でベストと思い投票しました。上記の皆さんの選評と重複しますが、下句の「かくしごとさへさらされさうで」を全てひらがなにして上句の林の中の陰のない様子を目立たせた表現が作者の狙いどうりに決まったすてきな歌だなと思いました。
Posted by 照井夕佳詩 at 2013年02月26日 05:36
 竹田さんの意見は、一般的な批評としてはよくわかります。
 この歌は少し変則的な歌で、さわやかですこしポエテックなイメージ中心のの歌なので、そのままの方がいいようにおもいます。
 竹田さんお意見のように変えると、より具体・写実的な歌になり、また違った感じ・文体のいい歌になるかもしれませんが。
Posted by 山寺修象 at 2013年02月26日 09:31
ありがとうございました。

思いがけない得票に驚いています。
そして、山寺さんがお書きのように、拙作よりも皆さんの鑑賞コメントがとても素敵なことにどぎまぎしてしまいました。

雑木林の傍らにわが家はあり、これは取りあえず実景なのですが、、、、
晴天と積雪の疎林の、あまりの明るさをどう表すか、目の前の圧倒的な輝きに言葉がなかなか探せずに、表記の構成で甘く纏めてしまった感があります。

雑木林にはまだ雪がたっぷり残っていますので、正統な写生詠にこれから挑んでみようと思います。

素晴らしい鑑賞とともに、的確な批評をいただき、みなさまありがとうございました。
Posted by 庭野 摩里 at 2013年03月02日 23:54