2013年02月28日

第14回短歌人ネット歌会作者名発表

第14回短歌人ネット歌会作者名発表
第14回短歌人ネット歌会の作者名を発表します。

本日から3月4日の月曜日いっぱいまで、
各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
なお今回は発表が2日ほど遅くなってしまいましたので、
作者発表後コメント受付締切も2日間延長します。
ご迷惑をおかけしましたことを、お詫びもうし上げます。

読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立て戴ければと存じます。いうなれば感想戦です。

特にまだコメントのない方は、是非一言述べて下さればと存じます。
ご自分の作品にでも他の方の作品にでも構いません。

もちろん、それ以外の方のここからのご登場も大歓迎です。
皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げて戴ければと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。


【詠草】※カッコ内はルビ

1.「雪の宿」百五円にて買いたるを食らいつくして朝まで眠る / 光本 博

2.神様になりそこねたる雪が降るふかくしづけき大地に焦がる / 伊波虎英

3.あかときの雪の中にて割れたりし石を手にしてしばしたたずむ / 村田 馨

4.この雲は羅臼の空に流れ着き知床に降る雪となるらむ / 伊庭日出樹

5.水門にひとつのりたる雪まろげ低学年の下校待ちおり / 三田村まどか

6. 斑(むら)消ゆる雪に靴跡残しつつ走り出す子にたすきは渡る / 三島麻亜子

7.冬の蝶読経流るる雪の上にいのちひとつを運びゆきけり / 梶田ひな子  

8.雪降ればブレーキランプが続く道 高みから観れば美しかろう / 管野友紀 
 
9.残雪の凍てつく夜をとぼとぼと滑りて歩く犬の後脚 / 渋谷和夫

10. しんしんとふる雪すべてを平然とごくり飲み込む海の胃袋 / 照井夕佳詩

11. 「すごいね」で届くメールへ「ひどいね」で返すあいだもふりつもる雪 / 加藤隆枝

12. 太陽光発電パネルは雪のした完成まぢかき住宅のへに / 弘井文子

13. 雪に弱い東京に降る大雪に新駅周りは北都となりぬ / 生沼義朗

14. 風花を髪にとまらせ逢いし日のきみのジャケット忘れられずに / エ リ

15. ぶちキレた太郎を教師が抱きかかへやがて眠らす午後の雪の日 / 桑原憂太郎

16. 人に逢ふ夢の反芻あかつきの空を汚(よご)してみだれ降る雪 / 大室ゆらぎ

17. 冬が来た 耐えられそうもない冬が白い粉雪落葉を埋めて / 間 ルリ

18. マンホールのうえの雪のみとけており「ささらおどり」の絵を踏みあるく / 竹田正史

19. 幾層も石垣高き城塞を見あぐる額に雪のひとひら / さとうひろこ

20. どどどッと屋根より雪の落つるおと書(ふみ)読むわれをまた驚かす / 永井秀幸

21. お約束の映像を見る東京の雪道でころぶ人の姿を / 海野 雪

22. 雪晴れに林の隅まで明るくてかくしごとさへさらされさうで / 庭野摩里 

23. わりばしがはだいろをして落ちている山手通りに降る雪おもう / 鈴木杏龍

24. あのころの東のスパイになりきつてベルリンの雪に襟を立てたり / 花鳥 佰

25. 雪おほふ二荒の山へ垂直にふたご座流星群の降る夜 / 西五辻芳子

26. うす雪に革靴の跡残りしを下の名前が思い出せない / 岩下静香

27.粉雪にしんと両耳閉ざすときホーランドロップ微笑んでいる/ 北島裕子


なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッド直接お願い申し上げます。
3月4日の月曜日以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにされますことをおすすめします。

次回第15回歌会は自由詠形式で、2013年5月開催を予定しております
(詠草募集は4月下旬より開始します)。また歌会に対する改善案などありましたら、
積極的にお寄せ下さい。できる限り運営に反映させて参ります。

次回もたくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。
ではもうしばらくの間、よろしくお願い申し上げます。
posted by 短歌人会 at 09:00| 第14回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする