2013年05月01日

第15回ネット歌会詠草/6

東京湾上空の闇斜行する最終便の尾灯の赤さ

【選歌集計結果=3票】
【投票者=永井秀幸/庭野摩里/間ルリ】
posted by 短歌人会 at 00:22| Comment(3) | 第15回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
作者はどこからか飛行機を見ているので「上空の闇斜行する」からは離陸する飛行機のような気がします。
闇に向かって進んでいくから尾灯の赤さが目立つので、着陸ではないと思ったのです。
光景はよく解るのですが漢字の多いのが気になります。
しかしこの歌の場合どれかをひらがなにすることもむつかしいですね。
Posted by 海野 雪 at 2013年05月08日 16:18
僕も海野さんと同じく離陸する飛行機だろうと思って読みました。光景が見えるようで良い歌と思い選ばせていただきました。
漢字が多すぎると思ったのも海野さんと同じです。「闇」は「やみ」でも意味はすぐに読み取れるような気がします。あるいは思い切って「最終便」を「さいしゅうびん」「さいしゆうびん」にする手もあるかなとも思いました。
Posted by 永井秀幸 at 2013年05月10日 16:27
東京湾上空の闇斜行する最終便の尾灯の赤さ

上空の闇をただ飛ぶのではなく「斜行する」と描いたことで一首が成立したと思います。
漢字表記が多すぎるとの評ですが、どの字をとってもひらがなにはならないように私は感じます。
全体が窮屈に思えるなら「…闇斜行する…」を「…闇を斜行する…」に一文字だけ補えば少し空間ができるのではないでしょうか。

東京湾上空の闇を斜行する最終便の尾灯の赤さ
Posted by 庭野 摩里 at 2013年05月13日 21:54