【選歌集計結果=2票】
【投票者=伊庭日出樹/加藤隆枝】
【関連する記事】
- 第15回短歌人ネット歌会作者名発表
- 第15回短歌人ネット歌会選歌のお願い
- 第15回ネット歌会詠草提出者一覧
- 第15回ネット歌会詠草一覧
- 第15回ネット歌会詠草/1
- 第15回ネット歌会詠草/3
- 第15回ネット歌会詠草/4
- 第15回ネット歌会詠草/5
- 第15回ネット歌会詠草/6
- 第15回ネット歌会詠草/7
- 第15回ネット歌会詠草/8
- 第15回ネット歌会詠草/9
- 第15回ネット歌会詠草/10
- 第15回ネット歌会詠草/11
- 第15回ネット歌会詠草/12
- 第15回ネット歌会詠草/13
- 第15回ネット歌会詠草/14
- 第15回ネット歌会詠草/15
- 第15回ネット歌会詠草/16
- 第15回ネット歌会詠草/17
くしやみしてそのあと季春(きしゆん)、杪春(べうしゆん)といふ語を思ひ出しゐたりけり
かっこ内はルビで、「季春」「杪春」共に、春の末を表すことばです。
詠草2の場合、冒頭の「晩春」を言わずに「ぼしゆん、ぼしゆんと」だけで「晩春、暮春」であることを表現出来ていたら良かったのではないかと思います。
しかし、高野公彦の作品に見るように、あるいは同発想の先行作品があるかも知れません。
先日くしゃみが本当に「ぼしゅん、ぼしゅん」と聞こえ、そのことを冗談っぽく詠ってみようと思いました。
私としてははじめから「晩春」と「暮春」を引っかけた駄洒落のつもりで、「晩春」と言っておかないと「ぼしゆん、ぼしゆん」も通じないと思っていたのですが「具体的な何か別のこと」を詠むとよいというご意見は参考になりました。もっとも駄洒落では付きすぎと言われてもしかたがありません。
高野さんに大室様のご紹介のような歌があったことは存じ上げませんでした。私はむしろ古今集の
梅の花見にこそ来つれ鶯のひとくひとくと厭ひしもをる
のような歌を漠然と意識していました。