2013年08月01日

第16回ネット歌会詠草/25

瀬戸内の九十九島々に囲まれし水平らかに夏雲うつす

【選歌集計結果=4票】
【投票者=加藤隆枝/西王 燦/弘井文子/光本 博】
posted by 短歌人会 at 00:02| Comment(4) | 第16回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
瀬戸内の出身ですが、このように好天に恵まれ、多島海の美しさを堪能できた経験はあまりありません。よい瞬間にめぐり合われたと思います。当初小高い山の上から眺めた光景かと思いましたが、それでは水面に雲がうつるさまを見ることはできないと思います。船の上であるとか、もっと海面と目線が近いところにおられるのでしょう。「水平らかに」は「水たひらかに」あるいは「水たいらかに」としたほうが読みやすいのではないでしょうか。
Posted by 光本博 at 2013年08月07日 20:22
>瀬戸内の九十九島々に囲まれし水平らかに夏雲うつす

光本さんがお書きのように、わたしもこのような光景に出会いたいものです。

「九十九島々」ですので、瀬戸内海の内でも島が多く、より波が静かなところだと思われますので、「水平らか」という表現が美しく、効果的だと思います。夏の緑におおわれた島々と青い空と白い雲を写す水面を、簡潔にとらえています。

「九十九島々」は「つくもしまじま」と読んだのですが、それでいいのでしょうか?
Posted by 弘井文子 at 2013年08月09日 15:42
前評者の方々がお書きになったように、ほんとうにすてきな光景だと思いました。結句の「夏雲うつす」で、ぐんと広がりをもつことのできた一首だと思いました。
Posted by 加藤隆枝 at 2013年08月25日 00:01
票をくださいました皆様、講評いただきました皆様、ありがとうございました。
この歌は先月瀬戸内を旅した時の情景を詠んだものです。
高速船とフェリーで移動しましたが、ぐるりと島に囲まれた水面は海ではなく湖かと錯覚するほど落ちついていました。

光本さんにご指摘いただきましたように「水平らかに」は「水たひらかに」と開いたほうが断然読みやすいですね。
「九十九島々」は弘井さんに読んでいただいたとおり「つくもしまじま」です。
Posted by 清郷はしる at 2013年08月28日 00:54