2013年08月01日

第16回ネット歌会詠草/21

ペットボトルふふむ少女は指さきに可憐な花を咲かせてゐたり

【選歌集計結果=3票】
【投票者=秋田興一郎/加藤隆枝/清郷はしる】
posted by 短歌人会 at 00:06| Comment(3) | 第16回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
少女の指先の爪には、花模様のマニキュアが施されていたのだ。ペットボトルには透明な水が
入っていたと思いたい。色のついた液体では、暑苦しくなる。
Posted by 秋田興一郎 at 2013年08月09日 18:37
私も秋田さんと同じく、ペットボトルの中身は水だと思いました。
水を飲むことで、身体中にその水が隅々まで行き渡ることで指先まで生き生きとする様を詠んでいるのだと思います。
そしてペットボトルを持つ指先の仕草も美しいのでしょうね。
Posted by 清郷はしる at 2013年08月19日 15:51
「指さきに可憐な花を咲かせて」というのは、ネイルアートの施された爪のことと思って読むのが自然かな、と思いましたが、そうでなくても楽しめる一首だと思いました。
 人の手は長い物をつまむときなど、小指が物を離れて立ってしまいがちなのだと、聞いたことがあります。「ペットボトルふふむ少女」からは、ぎゅっとペットボトルを握っている感じはしないので、軽く持って飲もうとするとき、小指はペットボトルから離れて自由な状態なのだと思う。その指先の動きが可憐な花を思わせるのだと読めば、少女の清純さが際立つと思いました。
Posted by 加藤隆枝 at 2013年08月24日 23:48