2013年08月01日

第16回ネット歌会詠草/13

泡沫がはじけてからの僕たちはペットボトルの水を求める

【選歌集計結果=3票】
【投票者=伊波虎英/大平千賀/たかだ牛道】
posted by 短歌人会 at 00:14| Comment(4) | 第16回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自動販売機にコーラ、ファンタ(泡沫)と並んでミネラル水が置かれた時、はたして売れるのかという奇異な印象を受けたのを憶えております。
それはバブル(泡沫)がはじけた以降の事であったと、私はおぼろげに記憶しております。
Posted by たかだ牛道 at 2013年08月11日 07:20
僕はバブル経済と絡めた読みはしませんでした。
泡沫がはじけるという比喩から炭酸飲料の泡のように
爽やかで若さにあふれた青春時代の二人の恋愛をイメージし、
下句の「ペットボトルの水を求める」は、付き合いが長くなった二人
(学生から社会人になったのかもしれません)の
もう炭酸飲料のような刺激はないかもしれないけれど
天然水のように清冽な成熟した関係を詠っていると解釈して、
こういう恋の歌もいいなと思って選歌しました。
 
Posted by 伊波虎英 at 2013年08月23日 02:08
性行為のあと、喉がかわいてペットボトルの水を飲む、というような歌だと解釈しました。
いい歌だと思います。
Posted by 木嶋章夫 at 2013年08月23日 22:29
桑原憂太郎です。
講評をいただきまして、ありがとうございます。

たかださんの読みの通り、作者としては、泡沫はバブル経済を喩えています。
たかださんの端的で的確な読みに感嘆しておりました。

伊波さんの講評も、作者としてはとても嬉しいです。巧者の方に読んでいただいたことで、詠んだ自分が言うのもおかしいですが、作品がとてもいいものに思えます。

木嶋さんの講評は、作者の予想しない読みでしたが、そこまで読みとっていただいたことがとても嬉しいです。

今回も、たいへん勉強になりました。ありがとうございました。
Posted by 桑原憂太郎 at 2013年08月31日 14:55