この記事へのコメント
眼前の事実を描写したのみで短歌になってしまうのが不思議。「一級河川日野川」と「日立金属精錬塔」という二つの固有名詞のもつ力が、一首の中で十全に解放されているからだと思う。精錬工場ではなく精錬「塔」というのも、ちょっと異様な雰囲気をかもしだしている気がする。
Posted by 藤原龍一郎 at 2013年08月07日 13:30
「一級河川日野川」いまも流れている気がしますが「日立金属精錬塔」あるのかな?

もしこれが全くの虚構の固有名詞としても、事実今あるものとしてもパワーある者同士がっぷりよつという感じがして好もしいです。

一級河川は、国道が通っているんです。しょぼい川の場合がありますが、でも、ここはそれなりに流量多く、幅広く、って川かな。
Posted by ふゆのゆふ at 2013年08月08日 12:54
藤原龍一郎さんのコメントのように読みました。日野川の河口。海岸沿いの道を車で走りながら「工場萌え」する、と。ここまでが直感。以下は余談。

私の家の前にも一級河川日野川が流れている。岐阜・滋賀の県境にある夜叉が池を水源に福井市で九頭龍川に合流して日本海に注ぐ。もっと水量の多いのは鳥取県の日野川。これは本流として美保湾にそそぐ。どちらにも日立の精錬所はない。
神奈川県には日野川があるが、これは二級河川大岡川の支流。
日立といえば、日立製作所中央研究所の庭園にある国分寺ハケ(崖線)は多摩川にそそぐ「野川」の源流だという。しかし「野川」であって、日野川ではない。

日立金属のほうを検索してみると、こちらの方は日立市宮田町大雄院の大煙突の画像が圧倒的だ。1914年に造られた、まさに「塔」。

「工場萌え」と読んでいたが、「歴史=廃墟萌え」とも読めそう。ただし、この「塔」は現在も稼働中。一度見てみたいものだ。
Posted by 西王 燦 at 2013年08月13日 13:51
 実力派のベテラン二人にのみ指示された歌。そういう意味ではたぶんいい歌なのだとおもいます。
 事実解釈としては、たぶん西王さんの書いておられる通りなのでしょう。
 固有名詞がメインで事実そのままを淡々と記したような感じの歌は、その事実や固有名詞に間違いがあると歌は破綻しやすく、推敲(訂正)しなければならないです。しかし訂正したら、いい歌といえるとおもいます。
 こまかくいえば「一級河川」をつけたことで「日立金属精錬塔」と漢字の字数も比重も同じような感じになってしまっています。作者は、後者の圧倒感を伝えたかったのではないでしょうか。
 歌会では無記名だし、一首では作者と日野川との関係・塔との関係がわかりませんが、わかると、わりといい歌なのかもしれません。
Posted by 山寺修象 at 2013年08月14日 12:00
作者です。
日野川より見えるのは、王子製紙でした。日立金属は安来市にあり、山陰線沿いに見える王子製紙の高い煙突群を、今まで日立金属の精錬塔と思いこんでいました。
いい加減なことで、申し訳ありません。
Posted by 弘井文子 at 2013年08月14日 13:32
この歌、わたしはいいとおもいました。ほかにすきな歌が多かったので、票はいれませんでしたが。日野川というやわらかいイメージと日立金属精錬搭という硬いものがぶつかってある雰囲気を感じます。
固有名詞は必ず正確でなくてはならないのでしょうか?王子製紙の煙突とわかっても日立金属精錬搭のほうが断然いいと思いますが・・・
Posted by 青柳泉 at 2013年08月24日 20:03
青柳泉さん、評をくださった皆さん、ありがとうございます。
運営のみなさん、ありがとうございます。
なるべく多く歌に感想をと思いつつ、書けなかったかけなかったみなさん、次回は一首でも多くかけるようにがんばります。
Posted by 弘井文子 at 2013年08月29日 10:11