本日から8月31日の土曜日いっぱいまで、
各作品の作者名がオープンになった上でのコメントを受け付けます。
読みがうまくできなかった作品などに関しまして、
作者の方との質疑応答などにお役立て戴ければと存じます。いうなれば感想戦です。
特にまだコメントのない方は、是非一言述べて下さればと存じます。
ご自分の作品にでも他の方の作品にでも構いません。
もちろん、それ以外の方のここからのご登場も大歓迎です。
皆さまの積極的なご発言で、歌会終了まで会を盛り上げて戴ければと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【詠草(題詠=水)】※カッコ内はルビ
1. 蓮の葉に玉なす露はひと吹の風に攫われ水面の暗さ / 三田村まどか
2. 垂水区は震度3だと速報が、縦揺れが言う原発は無理 / 伊庭日出樹
3. 一滴の水も与へず走らせて夏の教科をこなさむとせし / 秋田興一郎
4. 森の池湧き出づる水の透明が滔々とあふれ水音(みおと)ひびかふ / さとうひろこ
5. 一級河川日野川をわたれば日立金属精錬塔はすぐたちてをり / 弘井文子
6. 喉の奥われてくだけて裂けて散るああ炭酸水夏がまた来た / 青柳 泉
7. 水無月は流れ去りにき文月はまもなく往きぬ夏を残して / 村田 馨
8. 水にヽ(ちゅ)を右か左か迷ふうち氷はとけて水になりたり / たかだ牛道
9. 暗がりの中に揺らせる印画紙に顕ちあらはるる水のきらめき / 光本 博
10. 日没は湖水の上を走り去りほたる出番に星が舞いおり / 渋谷和夫
11. 十六時物音ひとつない部屋にひたすら猫の水を飲む音 / エ リ
12. 水中の会話のように通じえぬことはめぐりにいくらもありぬ / 生沼義朗
13. 泡沫がはじけてからの僕たちはペットボトルの水を求める / 桑原憂太郎
14. その夜更け澄江堂の飲みくだす水ベロナールその他とともに / 藤原龍一郎
15. 埼玉県富士見市大字水子 中古一戸建て売家1234万円也 / 西王 燦
16. カルピスを薄める水の加減にて豊かさ競ったあの夏思う / 照井夕佳詩
17. ことのほか母はよろこぶ「いいもの」と言いて差し出せば「水まんじゅうか」と / 加藤隆枝
18. 透明な氷のかけらが動くときオードヴィーは40度の熱 / 北島裕子
19. 尿して水飲み眠るわが中の地球の全球結氷 / ふゆのゆふ
20. 山峡のダム湖のあをき水の面を蛇過ぎりきりつ二分がほどに / 永井秀幸
21. ペットボトルふふむ少女は指さきに可憐な花を咲かせてゐたり / 伊波虎英
22. 水田の穴へと腕をつっこんでがぶり子持ちのザリガニをとる / 木嶋章夫
23. 公園のトイレの水はいつまでもなまぬるきままでながき手洗い / 竹田正史
24. 綺麗だった手持ち花火の燃えさしをバケツにジュッと沈ませている / 織田れだ
25. 瀬戸内の九十九島々に囲まれし水平らかに夏雲うつす / 清郷はしる
26. 痩せにくくなりし身体を湯のなかにひらけば庭の石と連なる/ 大平千賀
なおこの記事にコメントはつけられません。
以前のコメント同様、それぞれの作品に関するスレッド直接お願い申し上げます。
9月1日の日曜日以降は、コメントは一切つけられなくなりますので、
書き込みはお早めにされますことをおすすめします。
次回第17回歌会は自由詠形式で、2013年11月開催を予定しております
(詠草募集は10月下旬より開始します)。また歌会に対する改善案などありましたら、
積極的にお寄せ下さい。できる限り運営に反映させて参ります。
次回もたくさんの方々のご参加をお待ち申し上げております。
ではもうしばらくの間、よろしくお願い申し上げます。
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