2013年11月01日

第17回ネット歌会詠草/21

膝小僧抱きてしばし湯におれば逝きし従弟の面影に立つ

【選歌集計結果=1票】
【投票者=永井秀幸】
posted by 短歌人会 at 00:09| Comment(3) | TrackBack(0) | 第17回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕にとっては難解な歌が多い中でこの歌はすぐに意味が読みとれ、また共感もしました。
日常のふっとした拍子に親しかった人が思い浮かんでくるということはあるのではないでしょうか。
入浴中のこの場面、この思いは僕にはリアルに感じられ、しみじみとしたものも受け取れて、選ばせていただきました。リズムも定型ぴったりで良い歌です。
Posted by 永井秀幸 at 2013年11月12日 16:39
逝きし従弟との思い出は、あるいは子供のころに一緒にお風呂に浸かったことなどかもしれませんね。
しみじみとしたお歌と読ませていただきました。
ただ「面影に立つ」が、すでに既成の用語として、これを使えば「歌」になるというような言葉だと
思います。
悪い言い方で「使われ過ぎて陳腐」だととる向き、いや「使い古された言葉でも良い歌が出来る」という
向き、いろいろあるでしょうが、それらを踏まえて作られているとまでは、私には思えませんでした。
きっと、膝小僧抱きて・・・というところに特別な想いなりがあるのでしょうね。
Posted by 三島麻亜子 at 2013年11月18日 19:44
今回は自分でも既視感のある歌に仕上がってしまい、正直、投句した後,後悔しました。0票予想でしたが、採ってくださった永井さんありがとうございます。三島さんおっしゃるとうです。(面影に立つ)は陳腐ですね。
従弟はひきこもりのあげく薬物の過剰摂取で亡くなりました。この夏、死後1週間も経って発見され・・・最初、自死せしとしようと思いましたが、あまりリアルじゃないほうがよいと思い、こんな形になりました。
幹事の方、(の)を(に)に変えてとかうるさいこと申し上げてすいませんでした。以後、気をつけます。
Posted by 青柳泉 at 2013年11月25日 20:01

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