2013年11月01日

第17回ネット歌会詠草/7

押し寄せる台風いく度その進路住まいは退けと風の告げ口

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posted by 短歌人会 at 00:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 第17回歌会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
圧倒的な台風の力を詠っています。
台風の子分のような風が「台風様がいつも通る進路にある家は退いてしまえ」というのですが、それは無理。
いつも台風で命を落とした方たちの報道を見る時、裏山があったり氾濫しやすい川のすぐ近くに住んでいたり・・他の場所に住んでいたなら亡くならなくて済んだのにと思います。
しかし新しく宅地を買うならそういう場所は避けるでしょうが、先祖代々その土地・家に住んでいる人はそれはできません。
そんな状況・その人たちに対する気持ちが擬人化され裏返ったような形で詠った歌のように思いました。

「押し寄せる台風いく度その進路」の言葉の順番がおかしいような。
「その進路にいくたびも台風が押し寄せる」という意味なので違う形になりそうです。
あるいは「その進路住まいは退けと風の告げ口」と切り取って「その進路の住まいは退けと風の告げ口」の意味とも取れます。
その場合は3句を6文字になりますが「その進路の」にするか、「進路なる」にするとか必要です。
要するにもう少し推敲するとさらにいい歌になると思います。
Posted by 海野 雪 at 2013年11月10日 07:56
その進路 が言葉としては重なってますが、どけったってどけない心理を入れるか。

岐阜県はまあ、台風もありますがやたら水害が多いんです。自分たちの集落を輪で囲った堤防があって、輪中と言います。

大きな川が南の方で三つ合流しますから、この頃は「あまり流れを変えないでね」「あまり急に押し寄せてこないでね」と上流でも、下流でもお願いしております。

この子供の川、孫の川のようなものまで暴れます。水屋というのがあって水防道具一式と、舟が入れてあったか上にのっけてあったかは忘れました。

私が知っている限りの昔ですが台風で、堤防が切れてしまったので県と国を相手取って訴訟していたんです。むかしはどうしようもない時は隣の集落の堤を切ったり、愛知県側の堤防を切ったり。嵐の闇に乗じてなんということを、と思う人が多いと思います。訴訟を20回ぐらい繰り返していたはずです、まだましです。
Posted by ふゆのゆふ at 2013年11月10日 19:23

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