この記事へのコメント
幻想的な世界を詠まれていて惹かれた歌なのですが、一首の意味合いを確定して受け取ることができませんでした。
「助手席の函」に何かを黙示的に示す「片翅の蜂七匹」が入っている、それを放せと告げる声を夢に聞いた、ということでしょうか。
あるいは、何かを黙示的に示す「片翅の蜂七匹」が何処かにある、それを放せと告げる紙片が「助手席の函」にあったという夢だったのでしょうか。
「助手席の函に」を「助手席の函なる」とすれば、前者の意味に確定できると思いますが、語のつながり具合がいまひとつわからない、という感が残りました。
それと、「夢」の歌についてはよく言われることですが、最後に、以上は夢でした、と言ってしまわない方がいいように思います。なんらかの不全感から解放されたい、という思いがこのような夢として表れたのだろう、というように夢判断的な詮索の方向へ読んでしまいやすいという問題も生じると思います。「夢」とは言わず、不思議な世界を不思議なままに詠んだ方が魅力的な歌になるのではないでしょうか。
Posted by 斎藤 寛 at 2013年11月12日 07:01
「片翅の蜂七匹」に宗教的な出典があるのかもしれないと思ったのですが、どなたかわかるかたはいらっしゃるでしょうか。全編が比喩なので、とりあえず、その比喩の言葉のうつくしさをいただきました。
Posted by 藤原龍一郎 at 2013年11月13日 07:45
斎藤さんの意見と同じく最後に夢という言葉を入れずに幻想の世界を楽しみたいと思いました。
最後に夢というとそれまで描写したことは不可思議ですが夢でしたこれでおしまいとイメージが取り消されてしまう気がします。
そのうえで鑑賞。
「片翅の蜂七匹」の暗示するものがわかりません。
黙示とあるのでどこかの黙示録にこういう記述があるのかと。
それが解るともっとこの歌に近づけるのですが。
Posted by 海野 雪 at 2013年11月17日 09:37
助手席の函に黙示の「片翅の蜂七匹」を放せと夢に

 難解なお歌で小道具をヒントに読ませて頂きますね。
蜜蜂が、原因不明で世界中からいなくなってきていると数年前からいわれていますが、
筆者はそのことを生態系の危機と考えている養蜂家でしょうか。あるいはそういう事を知ったか聞いたかして憂慮しているのではないでしょうか。
 全く知らなかったのですが、女王蜂にマーキングして片翅だけ切り羽するそうです。
そうすると分蜂しても女王蜂が長距離を飛べないので近くに蜂球をつくるそうです。
 ここでは神の啓示のように七匹の蜂に思いを委託しているのではないでしょうか。
宗教的には、黙示録や十二使徒を連想しますが、小道具が多くて一つ一つの言葉の斡旋が
重くて、最後に夢だよと終るのは惜しい気がします。
 だけど、悲鳴をあげそうに何かを訴えたいことは充分につたわってきます。
Posted by 西五辻芳子 at 2013年11月21日 16:12
明日までに十首仕上げなければならないのに、全くの手つかずで、疲れてもいたので、まずは一眠りしようと床に入りました。ストンと深い眠りに落ちて、何とも不思議な夢に出会いました。何か逆らえない指令を受けたようでパッと飛び起き、夢をそのまま詠んだのです。この夢が何を意味するのか自分でも解りません。何かの啓示?片翅の蜂は自分たちのことではなかろうかと。(混沌とした悩みを共有し、歌を詠み続けた数人の歌仲間がいます)皆様のコメントは大変ありがたく、言葉が身にしみました。ご指摘のあった結句の「夢に」では弱くなりますので「こゑが」に変えたいと思います。ありがとうございました。
Posted by さとう ひろこ at 2013年11月26日 14:54

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