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秋風は爪の先までふきぬけて吾の心の臓はつかかたぶく

一読よくわかるお歌でとらせて頂きました。
猛暑の夏がすぎしみじみと秋風が爪の先までふきぬけて私の心臓は少し衰えてきたと実感をこめ詠われています。
眼目は、「爪の先まで」の具体が詩情をよりふかくしたところでしょうか。
定型に則り、初句四句結句にA音、二句三句にU音、特に二句めがA音U音となり三句の
U音へと調べを工夫されているのですが、そういう技巧を感じさせないところが秀歌だと
思います。
Posted by 西五辻芳子 at 2013年11月13日 06:14
「心の臓はつかかたぶく」がよく分からなかったのですが、西五辻芳子さんの評で、分かりました。
この夏の猛暑は、ほんとうに心臓に悪かったですね。
Posted by 弘井文子 at 2013年11月17日 15:28
古代より和歌で秋風と言えば、単にシーズンをあらわす風としての意味だけでなく、
どうしても「飽き風」つまり男女の愛の冷めることに懸けて読むことを強いられます。
ほかの秋の風物を詠み込まず、「心の臓はつかかたぶく」とまで言っているのでなおさらです。
「われのこころは」くらいでも良いような気がするのですが、古代は、精神情緒の中心が
「心の臓」にあると思われていたことから、意識的にこの言葉の選択をされたのだと思います。
既視感はありますが、古今和歌集にあるような歌になっているのですね。
Posted by 三島麻亜子 at 2013年11月17日 21:54
秋風は爪の先までふきぬけて吾の心の臓はつかかたぶく

三島麻亜子さんの評のとおりです。
表と裏のあるお歌ですね。

Posted by 西五辻芳子 at 2013年11月18日 16:19
西五辻さん、弘井さん、三島さんありがとうございました。
意見をいただけること嬉しいです。

既視感ありでしたね。
普通に身近な言葉をつかうほうが良いのでしょうが、和歌っぽく詠んでみました。

Posted by 清郷はしる at 2013年11月28日 07:53

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